腰痛ベルト(コルセット)は、腰痛改善に効果的?

腰痛ベルト・コルセット

 

腰痛改善のために腰痛ベルト、またはコルセットを巻くという方法があります。

 

腰痛ベルトは、腰痛コルセットや腰痛バンド、骨盤バンドという名前でも売られています。

 

ただし、基本的には同じものと考えて問題ないでしょう。

 

素材は、伸縮性のあるゴム素材で作られていることが多いです。

 

ところで、腰痛ベルトやコルセットの腰痛への効果はどうなのでしょうか?

 

結論から言えば、腰痛ベルトもコルセットも「積極的に腰痛を治す道具」ではありません。

 

腰痛は、長期に渡る腰への悪い生活習慣、急激な運動、内臓疾患や精神から起きるものです。

 

腰痛ベルトやコルセットは、そんな痛む腰に関係する筋肉の働きを助けて、痛みが出辛い状態を作るものです。

 

この点を間違ってしまうと、「腰痛ベルトを巻けば腰痛は治る!」というような、大きな誤解をまねく危険性がありますので注意が必要です。

腰痛ベルトの3つの効果

腰痛ベルトには、さまざまな効果が期待できると言われていますが、大きく分けると以下の3つになります。

 

(1)腰痛姿勢の矯正

 

腰痛ベルトによって腰回りを固定すると、腰痛の原因となる骨や筋肉の動きを制御してくれます。

 

結果的に、無理な体勢をとらなくなり、痛みの原因を少なくしてくれます。

 

たとえば、肥満気味でお腹が出ていると姿勢が反った状態になりますね。

 

反った姿勢は背骨に負担がかかり腰痛を誘発しますので、それを抑制してくれるわけです。

 

(2)腰回りの保温効果

 

腰痛ベルトを巻くと、腰全体を包み込んでくれますから、単純に保温効果があります。

 

保温することによって血行が良くなり、腰痛の原因となる筋肉の緊張を和らげてくれます。

 

(3)腹腔圧の安定効果

 

腰痛ベルトで、腰にある程度の圧力を加えると、腰全体が安定します。

 

その結果、腹腔圧(ふくくうあつ)というお腹の内部の圧力が上がります。

 

腹腔圧は、人が良い姿勢を保つためには非常に重要なポイントの一つで、腰椎の負担を和らげてくれるものでもあります。

 

また、骨盤にかかる圧力によって仙腸関節(せんちょうかんせつ)を引き締め、仙骨を安定させてくれるのです。

腰痛ベルトの巻き方について

腰痛ベルトの巻き方をご説明しましょう。

 

まず、腰痛ベルトを巻く位置ですが、胃を圧迫するような場所は避けてください。

 

骨盤を、腰痛ベルトの幅の「半分以上」包み込むくらいの高さに巻くようにしましょう。

 

ベルトの幅の残った部分で、少しウエストを包む感じです。

 

巻く際には、必ず腰痛ベルトを背中側から回して、ベルトの中心が背骨に当たるように巻いてください。

 

ベルトを締める際には、少し背伸びをするような感じで、骨と骨に間にゆとりを持たせましょう。

 

そして、軽くお腹を凹ませて身体のラインに沿うような形でベルトを締めてください。

 

前述しましたが、腰痛ベルトは腰痛を治す道具ではないことを忘れないようにしてくださいね。

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