腰椎分離症と膝の痛みについて

腰椎分離症 膝痛

 

  • 「最近スポーツしていたら腰も膝も痛くて・・・」
  • 「腰椎分離症と昔言われたけど、腰は全く痛くなかった、でも最近になって腰も膝も同時に痛くなった」

 

という訴えを聞くことがあります。

 

腰椎分離症は反る動作の繰り返しにより腰の骨の一部が疲労骨折のような状態になることです。

 

なので、膝の痛みとは関係はなさそうに見えますね。しかし、実際はどうなのでしょう。

 

ここでは、腰椎分離症と膝の痛みとの関係性についてご説明します。

腰椎分離症と膝の痛みは関係あるのか?

では、実際に腰椎分離症と膝の痛みに関係はあるのでしょうか?

 

答えとしては「直接的には関係ない」です。

 

腰椎分離症では、基本的に腰回りだけの痛みが出現します。

 

ただし例外もあります。

 

たとえば、年齢を重ねていくうちに分離した部分がずれてきて、神経や脊髄を圧迫してしまう「腰椎分離すべり症」にまで進行すれば直接的に膝に痛みやしびれを出すことはあります。

 

しかし、腰椎分離症になりかけている、もしくはなったと同時に膝に痛みが直接的に出たりすることはありません。

 

では、腰椎分離症で、腰痛と膝の痛みが同時に出る場合はどんなことが考えられるのでしょうか?

 

それは「お互いがお互いをかばう関係である」というときが考えられます。

 

簡単にいうと体のバランスが崩れている状態です。

 

膝が痛いから腰をかばって、腰が痛いから膝をかばって、ということがあるのです。

 

やはり、痛みがあると、どこかしらでかばおうとするのが人間の自然な反応です。

 

例えば、腰椎分離症は、腰を反る動作によって痛みが出ることがあります。

 

そのため、日常的に姿勢が「前かがみ」になる方がいらっしゃいます。

 

そのような場合は、膝もまっすぐ伸びにくくなり、膝裏が痛くなったり、O脚変形が強くなったりという影響が出るのです。

 

膝の痛みと腰椎分離症は直接的には関係ないことがほとんどです。

 

しかし、生活習慣の中で動きの癖がそれぞれの痛みにつながっていることがあるのです。

 

どちらかの問題がもう一方へ大きな影響を及ぼしていることはとても多いです。

 

痛みがあるときは、かばわなければならないのですが、特に腰、膝の痛みは早期に治療しておくことをお勧めします。

腰椎分離症と膝の痛みが現れたら、どうする?

腰椎分離症で膝の痛みもある方はどのような点に注意すればよいのでしょうか?

 

おしり周りの筋肉の硬さから、膝にまで症状が広がる場合は、おしり周りのストレッチや圧迫によって楽になることが多いです。

 

テニスボールなどを利用してセルフマッサージするとよいでしょう。

 

別のケースとして、分離した骨が前方へずれてしまい、神経や脊髄を圧迫し、膝に症状が広がることがあります。

 

この場合は、膝単独で痛みが出ることはなく、広がるような不快感がお尻から膝にかけてじわっと出現します。

 

この場合は、もちろん傍から見ても分離症なのかどうか、ズレてきているかどうかは判別が難しいです。

 

まずは受診が肝要です。

 

特に、膝が痛いとはいえ「お尻~大腿部~膝」と症状が広がっている場合は要注意です。

 

対処としては医療機関の受診が最初ですが、悪化を防ぐために腰のサポーターを利用したり、おなかに力を少し入れて動くことがよいでしょう。

 

次に、膝が痛くなった後に、腰も痛くなったケースはどのように対処すべきでしょうか?

 

まず、何より、膝の痛みや伸びにくさは早く改善するべきでしょう。

 

膝がしっかりと伸びきるような動く範囲を確保することがとても重要なポイントとなります。

 

膝が伸びきらないと立ったり、歩いたりするときに少し屈み気味になってしまうことがよくわかると思います。

 

こうなると、膝より上の骨盤や腰の部分までも動きを調整しようとして負担のかかりやすい状況になってしまうのです。

 

単純にアキレス腱伸ばしや膝を伸ばす運動を心がけましょう!

 

腰椎分離症の方で、ひざ痛をお持ちの方、ちょっとしたことでも最初が肝心、無理のない範囲で検査などを行っていきましょう。

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