筋筋膜性腰痛症の症状が現れる原因は?

筋筋膜腰痛症(きんきんまくせいようつうしょう)は、スポーツ選手などの
激しい運動をする方に多く見られる傾向があります。

 

しかし、一般的な生活を送っている方にも、筋筋膜性腰痛症の症状は
現れます。

 

筋筋膜性腰痛とは、大まかに言うなら「腰周辺の筋肉疲労によって起きる
腰痛」です。

 

たとえば、一日中、何時間にも渡ってのデスクワークをしていたり、営業の車
に乗って、一日中仕事をしたり、立ち仕事が長時間に渡ったりなどなど・・・

 

このような仕事を毎日こなしている方は、知らないうちに腰に疲労が溜まります。

 

そして、腰の疲労が限界点を超えてしまうことによって、腰痛を発症してしまう
のです。

 

また、運動不足の方や太り過ぎの方の場合、筋肉の質が低下しているため
疲労の限界点が、健康な人に比べて低くなってしまいます。

 

その結果として、筋筋膜性腰痛症という腰の痛みを引き起こしやすくなります。

 

筋筋膜性腰痛症の主な原因は、大腰筋が縮んで元に戻らなくなってしまう
「拘縮(こうしゅく)」です。

 

持続性収縮(じぞくせいしゅうしゅく)とも言います。

筋筋膜性腰痛症の症状を引き起こす「拘縮」とは?

それでは、拘縮(こうしゅく)って何?という方もいらっしゃると思いますので
少しご説明します。

 

ご存知のように、筋肉は関節を動かすために「一時的に縮んでそれから
伸びる」という動きをします。

 

しかし、筋肉がダメージを受けると、筋肉が縮んだまま伸びづらくなります。

 

これが「拘縮」という状態です。

 

そして、このような筋肉の拘縮が「大腰筋」に起きて腰痛を発症するのが、
筋筋膜性腰痛症なのです。

 

大腰筋は、脊椎(背骨)の左右両側にあり、立っている時、筋肉の弾力
(張り)が正常であれば骨盤を「前傾」の状態に保ってくれます。

 

つまり、大腰筋と背骨についている筋肉が、前後から「背骨」を引っ張る
ことによって、上体のバランスを取ってくれているわけです。

 

ところが、大腰筋が拘縮すれば、前後の「張力バランス」が崩れますので
腰の筋肉に負担がかかります。

 

結果的に、「筋筋膜性腰痛症」を引き起こしてしまうのです。

筋筋膜性腰痛が疑われる症状とは?

筋筋膜性腰痛はいろいろな症状となって現れますが、大まかには、以下
のような「腰痛の特徴」や「諸症状」が現れる場合、発症の可能性があり
ます。

 

  • 「腰や腰から背中にかけて痛い」
  • 「腰が張る、重だるい感覚がある」

 

筋筋膜性腰痛症の初期の頃は、腰回りに少し痛みを感じたり、腰の疲れ
、重だるさ等の腰の不快感が出やすいです。

 

筋筋膜性腰痛症は、放っておくとだんだん腰痛が激しくなることが多く、
酷くなってくると「ぎっくり腰」などに発展する可能性があります。

 

筋筋膜性腰痛は、男女年齢関係なく見られる腰痛ですが、日常的に腰
の疲労が溜まりやすい生活習慣がある方は注意してください。

 

デスクワークの方、ドライバー、看護や介護関係の方、販売員や警備員の
方などは、仕事上、筋筋膜性腰痛症になりやすいかも知れません。

 

スポーツ選手に多いというのも、筋肉疲労ということを考えると納得できますよね。

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