腰痛は誰にでも起きる?腰痛のメカニズムを知る
腰痛のメカニズムをお話する前に、腰についてご説明していきます。
「腰はカラダの要(かなめ)」とは昔からよく言われる言葉ですね。
実際、腰痛に苦しんだ経験があれば分かりますが、腰が痛くなるだけですべての運動がストップしてしまいます。
「歩く、走る、立つ、座る」等々・・・
どんな動作を行うにしても、必ず腰が重要な役割を担っているからです。
そんな大事な腰が、それこそ「毎日痛い!」なんて言うことになれば、人生そのものにも影響を及ぼすと言っても過言ではありません。
ところで、一昔前までは、腰痛と言えば「老化現象」の代名詞のように思われていました。
しかしながら、最近は、必ずしも「腰痛=老化」とは言えないというのが現状です。
実は、あまり知られていませんが、若い人の腰痛は年々増え続けています。
それは、腰痛が老若男女を問わず「人の体のメカニズム」の中に潜んでいるからです。
つまり、腰痛はどんな人にでも、なる可能性があるのです。
腰痛はヒトの体のメカニズムの宿命?
人は他の哺乳類に比べて「腰痛になりやすい身体のメカニズム」を持っていることをご存知でしょうか?
こんな風に話せば、鋭い方なら理由はすぐにピン!と来るでしょう。
そう!人間が「二足歩行」の動物だからです。
それでは、なぜ、二足歩行だと腰痛になりやすいのでしょうか?
私たちは、常日頃から立ったり座ったり物を持ち上げたり、さまざまな場面で「腰」を使っています。
人間の背骨は、なだらかなS字状のカーブを描き、縦に積み上がるような形で連なり、直立歩行する身体全体を支えています。
当然、腰には、頭や胴体の重さがモロに集中します。
結果的に、歩いたり、走ったり、立ったり、座ったりという動作を繰り返すほど、腰への負担は大きくなります。
ちなみに、中腰の姿勢は、立っている時の3~4倍の圧力が腰にかかっているとも言われています。
二足歩行でありながらそんな動作を繰り返し行う私たちにとって、ある意味「腰痛」は宿命的なものなのです。