心理要因による腰痛について
心理要因による腰痛は、主に精神的ストレスから来ると言われています。
「ストレスと腰痛の関係」というと、意外に感じられる方もいらっしゃることでしょう。
実は近年、腰痛は背骨のゆがみや内臓疾患だけでは説明がつかないとも言われているのです。
社会的ストレスの影響、心の影響も「腰痛の原因」の一つとして考えられています。
以下のような場合に、心理要因による腰痛は起きやすいようです。
- 職場で過度なプレッシャーをかけられる
- 毎日楽しみがなく憂鬱である
- 人間関係に対して悩みを抱えている
- イライラ状態が続いてストレスが溜まる
- 子育て・育児ノイローゼの傾向がある
- 自分の将来に対して希望が持てない
- 精神不安定、自律神経失調症など
ちなみに、ある調査によると「うつ病患者」の半数以上が腰痛を訴えているという報告もあるほどです。
まさしく、現代版「腰痛の原因」とも言えるわけです。
イヤなことが目前に迫ったり、仕事にプレッシャーを感じた時に腰が痛くなるようなら、整形外科よりも心理内科を受診した方が良いかも知れません。
外的要因と心理的要因が合わさった腰痛
同じような仕事をしていても、頭の中でマイナスなことを考えたり、精神的にストレスを感じている時には、腰痛になる可能性は高いと考えられています
例えば、重い荷物を運んだり、腰に負担のかかる作業をやる場合、精神的苦痛が伴うのとそうでないのとでは、腰や背中の筋肉へかかる負担がちがうわけです。
一見不思議な感じがしますが、ストレスがないよりもあった方が、通常よりも腰への負担は増加してしまうのです。
肉体的負担と精神的負担、つまり、外的要因と心理的要因が合わさった時に腰痛になりやすいということです。
ちなみに、心理的要因が合わさった腰痛は、置かれている状況によって痛み方に変化が生じると言われています。
たとえば、「午前中は痛かったが午後になったら治まるケース」、「痛むポイントが日によって変化する」などという症状が、それにあたります。
心理的要因による腰痛は、精神的ケアをすることによって痛みが改善されることも良くあります。