急性腰痛症と慢性腰痛症の違いとは?

急性腰痛との違い

 

急性腰痛症と慢性腰痛症の違いとは、一体どのようなことを指すのでしょうか?

 

一般的に腰痛は、「急性腰痛症」「慢性腰痛症」とに大別されます。

 

それぞれの腰痛症には、その症状に特徴があります。

 

もちろん、根本的な原因に関しては、細かく見ていく必要がありますが、私たちが感覚的に理解するために、この2つの腰痛を取り上げてみます。

 

急性腰痛症と慢性腰痛症は、それぞれ定義づけがされています。

 

ですから、自分の腰痛症状の特徴をシッカリと把握することで、どちらの腰痛なのかがハッキリしてきますよ。

 

では、詳しく見ていきましょう。

 

急性腰痛症と慢性腰痛症の定義づけは、以下のようになります。

 

  • 急性腰痛症:「腰痛が発症してから大体4時間以内に激痛は治まる」
  • 慢性腰痛症:「腰痛が発症してから3か月以上続く」

 

次に、それぞれの痛みの特徴をご紹介します。

急性腰痛症の痛みの特徴

急性腰痛症は、ほとんどの場合、突然の腰の激痛に襲われることとなります。

 

たとえば、何か重い物を持ち上げようとした瞬間や、くしゃみをした瞬間等に、腰にまるで電気が走るようなギクッ!とした激しい痛みです。

 

一般的には、「ぎっくり腰」と呼ばれていますよね。

 

また、急性腰痛症の場合、そのような激しい痛みに襲われることから始まるため、何がキッカケでいつから始まった腰痛なのかということが明確に分かるという特徴もあります。

 

急性腰痛症は、その痛みの激しさとは対照的に、安静にしていれば比較的すぐに痛みは和らいできます。

 

そして、特に病院などに通わなくても、1週間程度でかなり良くなります。

 

遅くとも1か月くらいあれば、9割の急性腰痛症は完治すると言われています。

 

ちなみに、レントゲンなどで検査しても、腰の骨や筋肉、神経などの異常が見つからないケースが多いです。

慢性腰痛症の痛みの特徴

慢性腰痛症の痛みの特徴は、急性腰痛症ほど激しい痛みには襲われません。

 

しかし、ズーンと重いような鈍痛や「ジンジンする」「ズキズキする」というような痛みであることが多いです。

 

そのような痛みが長期間にわたって続いたり、治まった痛みが再発したりします。

 

悪化する場合には、次第に痛みが強くなっていくという傾向もあります。

 

腰痛と同時に、疲れや重だるさなどを感じることも良くあります。

 

慢性腰痛症は、いつの間にか腰痛持ちになっていたという場合が多いです。

 

急性腰痛症と違い、激しい痛みに襲われることがあまりありませんので、何がキッカケで、いつから始まったのかがよく分からないことも多いです。

 

ただし、急性腰痛症をこじらせた結果、慢性腰痛症となる場合もありますので注意してください。

 

慢性腰痛は、急性腰痛症のように「放っておけば自然と治る」ということは、あまりありません。

 

ですから、症状が長く続いている場合は、キチンと病院へ行って、診断してもらうことが大切です。

 

中には、重い腰痛疾患であったり、内臓の病気であったり、心理的ストレスなどによって発症するケースもあり、原因の特定が難しいこともあります。

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