腰痛症の原因について
腰痛症の原因は、腰に負担がかかる姿勢を取り続けることで起きる「筋肉疲労」がほとんどだと言われています。
姿勢を悪くしたり、無理な姿勢でいたり、同じ姿勢を続けるようなことをすれば、腰への負担は大きくなります。
当然、そんな姿勢が長い時間続くようなら、脊椎(せきつい)や腰椎(ようつい)に負担がかかることは言うまでもありません。
脊椎がなだらかな「S字」を描いていて、それがクッションの役割を担っていることは前述しましたね。
ところが、姿勢が悪いと脊椎のS字が大きく崩れ、上体をうまく支えられなくなります。
結果的に、背骨が本来持っている「重さを和らげるクッション」が効かなくなり、腰への負担が非常に大きくなってしまうのです。
腰痛症の原因となりやすい職業は?
腰痛症の原因が起きやすい職業とは、どんなものでしょうか?
- 中腰
- 立ちっぱなし
- 座りっぱなし
という姿勢を続けていると、腰周辺の筋肉に過度な緊張が生まれます。
そうすると、血液循環が悪くなることで筋肉に乳酸などの老廃物が溜まります。
結果として、腰痛症の原因となる「筋肉の硬直」が起きやすいのです。
つまり、同じ姿勢を強いられる職業の方は必然的に腰痛症になりやすいのです。
腰痛症の原因が起きやすいい職業を、いくつかあげてみましょう。
- デスクワークの多い職業
- タクシーやトラック等のドライバー
- 美容師や理容師
- 工場生産ラインなどの作業員
- デパートなどの販売員
- 農作業などの作業員
いずれの職業も、中腰、立ちっぱなし、座りっぱなし等の同じ姿勢を強いられてしまいますよね。
腰痛症の原因は運動不足?運動のし過ぎ?
運動不足と運動し過ぎ、どちらが腰痛症の原因となりやすいでしょうか?
まず、最近は、現代人の運動不足が問題にされることが多いです。
たくさんの交通機関の発達や、デスクワークによる長時間労働なども手伝って、ますます現代人は運動不足になっています。
特に、歩く時間が少ないことは腰痛症の人にとって致命的な問題です。
なぜなら、腰痛症に深いかかわりを持つ、
- 大殿筋(お尻の筋肉)
- 腹筋
- 背筋
という「3つの筋肉」が衰えるからです。
この3つの筋肉が衰えると、背骨の「S字」のバランスが崩れ、クッションが悪くなることなどが原因で、腰痛症を引き起こすのです。
また、言うまでもありませんが、運動不足になれば体脂肪が溜まりやすくなり、肥満の原因になります。
肥満体型になると、上体が反り返ったような姿勢になり腰痛症の原因にもなりやすいです。
では、運動をしさえすればそれで良いのかと言うと、そういう事でもありません。
激しい運動をすることで、筋肉は酸素を大量に消費し、今度は乳酸や炭酸ガスなどの老廃物が溜まりやすくなります。
つまり、運動のし過ぎも腰痛には良くないのです。
腰痛症にならないためには、適度な運動を心がけることが一番です。