右側・左側どちらか片側だけ腰痛になったら?
身体の右側だけが腰痛になるという場合があります。
まずは、右側だけの腰痛の原因を、筋肉という観点からお話します。
ご存知のように日本人は右利きが多いですよね。
そのため、右側の筋肉を多く使ったり、右側に重心がかかったり、何かと右側に意識が集中する傾向があります。
基本的に、人間は左右のバランスを取りながら活動しています。
片側にだけ疲労が溜まると、だんだんバランスが崩れ、頸椎や骨盤の歪みも起こりやすくなるのです。
その歪みに対する負荷が右側にかかった場合は「右側の腰痛」となって現れます。
もちろん、左側にかかった場合には「左側の腰痛」となるわけです。
このような「片側腰痛症状」がそれほど酷くない場合には、あまり神経質にならず、しばらく安静にしておけば自然と治ることも珍しくありません。
日常生活においての「姿勢」に気を配ることも大切です。
例えば、立っている場合なら、左右どちらか片方にだけ重心を傾けないようにする。
もしくは、イスに座る時には足はなるべく組まずに、深く腰掛ける・・・など、普段の生活習慣をちょっとだけ注意することが大切です。
右側・左側どちらか片方の腰痛が続く場合
右側、もしくは左側だけの腰痛がしばらく続くようなら、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)などが疑われます。
腰痛がしばらく続く場合は放っておかず、一度「整形外科」などでキチンと診断してもらった方が良いです。
また、筋肉以外の原因としては、内臓疾患によって「片側腰痛症状」が引き起こされている可能性もあります。
例えば、泌尿器系ですと、尿路結石、膀胱炎、腎盂炎など。
高齢者の男性でしたら、前立腺肥大症も考えられます。
消化器系なら、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胆石等が考えられます。
内臓疾患による腰痛は、痛みと共に重苦しいような「違和感」を伴うことが多いです。
右側・左側の腰痛が続いて不安を感じるような場合は、早急に病院へ行って診断してもらうようにしましょう。