左側だけの腰痛について
左側にだけ、腰痛の症状があらわれるというケースがあります。
左側の腰痛の原因が「筋肉疲労」の場合は、自分でも思い当たることがあるでしょう。
たとえば、急に重い物を持ち上げたり、左側の筋肉に負担がかかる体の捻り方をすれば、一時的に左側だけ腰痛になることはあります。
また、長時間のデスクワークやクルマの運転、立ち仕事などが多い方なら習慣的に左側の腰に負担をかけていることも考えられます。
しかし、そんな原因が全く見当たらないのに「左側の腰痛」に悩まされることがあります。
その場合は、「骨の異常」や「内臓疾患」を疑った方が良いかも知れません。
もし、自分の腰痛が「筋肉疲労が原因ではないかも?」と感じたら、まずは以下のチェックをして見て下さい。
「安静にしていても痛いかどうか?」
筋肉疲労による腰痛なら、楽な姿勢で安静にしていれば、痛みは和らぐはずです。
ところが、腰痛の原因が「内臓疾患や骨の異常」なら、安静にしていても痛みは続きます。
時間の経過と共にドンドン酷くなることも考えられますので、注意が必要です。
左側だけの腰痛の原因となる腰の病気
左側だけの腰痛の原因の一つに、坐骨神経痛や椎間板ヘルニアが挙げられます。
坐骨神経痛や椎間板ヘルニアが原因の場合は「左側だけ」「右側だけ」「両方とも」の腰痛がありえます。
左側だけの腰痛の方は、左側に椎間板ヘルニアがあることで、左側の神経を圧迫して症状が出ることが多いです。
坐骨神経痛の症状は、椎間板ヘルニアから発症することが多く、左側の臀部や大腿部などにシビレが出ることもあります。
左側だけの腰痛の原因となる内臓疾患とは?
左側だけの腰痛になった場合に考えられる内臓疾患をいくつかご紹介します。
左側だけの腰痛の原因(1)腎臓疾患(じんぞうしっかん)によるもの
左側だけの腰痛は、腎臓疾患によって起きることがあります。
腎臓は、血液をろ過して尿をつくる等の働きを持つ、大切な器官ですよね。
腎臓は、おヘソより少し上の背中側にある臓器で、そこを中心に腰痛が広がるのです。
ご存知のように、腎臓は左右に一つずつありますから、左側だけに限らず、右側だけが腰痛になることも考えられます。
腎臓疾患による腰痛になった場合、身体のむくみや腫れ、発熱や嘔吐、血尿や頻尿などが同時に現れることがあります。
左側だけの腰痛の原因(2)膵炎(すいえん)によるもの
左側だけの腰痛には、膵炎(すいえん)が原因のものもあります。
膵炎は、鳩尾(みぞおち)から背中にかけて、突き抜けるような痛みが走るのが特徴です。
膵臓は少し悪くなった程度では症状が出にくいですから、注意が必要です。
膵炎による腰痛は、発熱や嘔吐、下痢などの症状が同時にあらわれます。
特に、アルコールを摂取することが多い方は、この病気に注意してください。
左側だけの腰痛の原因(3)尿路結石(にょうろけっせき)によるもの
左側だけの腰痛の原因として、尿路結石も考えられます。
尿路結石による腰痛の場合、左右もしくは両方のわき腹から背中にかけての激痛が、断続的に続きます。
吐き気や冷や汗をともなったり、血尿が出たり、尿意が頻繁にやって来てトイレの回数が増えたり、残尿感があったりもします。
いかがでしたか?
この他にも、左側だけの腰痛から考えられる内臓疾患は、いろいろとあります。
上記のような症状が現れたら、速やかに病院へ行って診断してもらってください。