腰痛に良いマットレスは低反発?高反発?どっち?
腰痛に良い寝具を探す方の中で、「マットレスは低反発にするべきか?高反発にするべきか?」と頭を悩ませるケースは多いようです。
大切な夜の眠りを支えてくれるこのマットレスですが、腰痛改善のために低反発と高反発のどちらが適しているのでしょうか?
ちなみに、一般的な認識として、以下のような方は多いと思います。
- 低反発は「柔らかいマットレス」
- 高反発は「硬いマットレス」
これは、きっと言葉のイメージからそう感じるのだと思いますが、現実的にはちょっと違います。
ここでは、低反発と高反発のマットレス、どちらが腰痛に良いのかについてご説明しましょう。
低反発と高反発のマットレス、腰痛への影響は?
腰痛への影響が気になるマットレスですが、低反発と高反発では、どこがどう違うのでしょうか?
実は、低反発のマットレスも高反発のマットレスも「柔らかい」という点では同じと言えます。
「え?どっちも柔らかいの?」
…という声が聞こえてきそうですが、この辺りは文章でニュアンスを伝えるのが若干難しい部分です。
低反発と高反発のマットレスの違いは、実際に寝転がって見て、はじめて明らかになります。
低反発のマットレスの場合、寝そべった時に、まずは身体が沈み込みます。
そして、ここからが低反発・高反発の決定的な違いです。
そもそも低反発のマットレスは、「反発力」が弱いわけですから、沈み込んだ「へこみ」が、もとに戻りづらいのです。
逆に、高反発のマットレスの場合、沈み込んだ「へこみ」が元に戻るのが早いのです。
つまり、これはマットレスに「弾力性がある」わけですね。
言い換えれば、高反発のマットレスの場合、柔らかく沈み込むところまでは同じですが、それを押し戻そうとする「反発力が強い」ということになります。
低反発と高反発、腰痛に良いのは高反発マットレス!
低反発と高反発のマットレスの違いが分かったところで、では、どちらが、より腰痛に良いのでしょうか?
答えはズバリ!「高反発のマットレス」です。
なぜなら、高反発のマットレスの場合、寝そべった時に身体の正しいライン(S字カーブ)が保持され、腰への負担が少なくなるからです。
これは、マットレスが体重を押し戻そうとする「反発力」が強いため、身体全体にかかる圧力を、分散してくれることによります。
それに、反発力が強いということは、寝返りもサポートしてくれますので、適度に関節や筋肉が緩んで、腰痛の緩和に役立ちます。
一方、マットレスが低反発の場合、身体が一度沈み込むと、なかなか元には戻りません。
低反発だと、一瞬フワッと身体が包み込まれるような感覚になります。
なので、床に着いた瞬間の寝心地は良いでしょう。
しかし、一晩中、身体のラインが崩れた状態で眠ることになるというのを忘れてはいけません。
結果的に、自分が気づかない間に、腰への負担が大きくなってしまいます。
以上のことからも、腰痛の方が眠る時のマットレスを選ぶ際は、高反発を選ぶことがおすすめなのです。