腰痛と靴の関係
外を歩く時に必ず使う「靴」と、腰痛には密接な関係があります。
まず、腰痛に良い靴選びのポイントを一言で言えばこうなります。
「その靴が自分の足や身体に合っているかどうか。」
腰痛に良いという観点でみると、どれだけ格好の良いオシャレな靴を選んでも、肝心の足に合っていなければアウトなわけですね。
自分に合っていない靴を履き続けると、歩く時の姿勢が大きく崩れ、腰痛を引き起こす原因となります。
では、腰痛に良い靴選びのポイントについて見ていきましょう。
腰痛に良い靴は足裏アーチを保ってくれるもの
腰痛に良い、自分の足にあった靴とは、どんな靴のことでしょうか?
まず、足に合わない靴を履き続けると「足裏アーチ」が崩れやすくなってしまいます。
足裏アーチというとあまり聞きなれない言葉かも知れませんね。
ご存知のように足の裏は常に人の体重を支えています。
「立つ・歩く・走る」という3つの動作を行う際、縦2本、横1本の足裏アーチがクッションのような働きをして、身体のバランスを支えてくれているのです。
ところが、足に合わない靴を履いたり、歩行が不足していることで、このアーチが崩れて姿勢が悪くなり、腰痛の原因となるわけです。
また、足裏アーチが崩れれば、ふくらはぎより上の方に血流を押し上げにくくなります。
結果として、むくみや冷え等による腰痛にもつながるのです。
腰痛予防や腰痛緩和のための靴選びは、カウンターと呼ばれるカカト部分が足をしっかり包み込み、ほどよく固いものを選びましょう。
そして、足の甲がキチンとおおわれていて、安定(紐など)していることが大切です。
自分では良くわからないという場合には、シューフィッターと呼ばれる靴選びの専門家からアドバイスをもらうこともおススメです
腰痛に悪い靴はハイヒールって本当?
「ハイヒールを履くと腰痛になりやすくなる」
と言われることが多いハイヒールですが、実際はどうなのでしょうか?
実は、ハイヒールで腰痛になりやすい人には大きな特徴があります。
それは、カカトの高い靴を履くことで猫背のような前かがみの姿勢になり、膝が少し曲がった状態で歩いているということです。
逆に、姿勢が良くて颯爽(さっそう)と歩く人の場合は、カラダが自然にバランスをとって無理な姿勢にはなっていません。
結果的に、こういう歩き方の人は、ハイヒールを履いても腰痛にはなりにくいのです。
通勤時などでふつうに履くくらいのレベルであれば、ハイヒールが腰痛の直接的な原因になるわけではないんですね。
ただし、長時間履き続けることは、背筋などの負担が大きくなりますので、極力避けましょう。
ちなみに、平均的な日本人女性の場合、3~5㎝くらいのヒールが姿勢のバランスを保ちやすいと言われています。
革靴、ハイヒール、運動靴等々・・・
自分に合った靴選びをすることで、ぜひ腰痛予防に役立ててくださいね。