女性の腰痛が右側だけに起きる原因とは?
女性の腰痛が右側にだけ起きる原因とは、いったい何でしょうか?
腰痛は、国民病とも呼ばれるほど日本人には多いですが、男女の割合で言うと、女性の方が圧倒的に多いようです。
男女を問わず、腰痛の原因はいろいろとあります。
ところが、女性だけに起きる腰痛の場合、身体の構造上、その原因や対処法も男性とは異なります。
特に、婦人科系の疾患が原因となる腰痛の場合、右側だけという形で限定されることで、重大な病気が見つかる場合がありますので、注意が必要です。
ここでは、女性の腰痛が右側だけに起きる場合の原因や対処法についてご説明します。
女性の腰痛が右側だけに起きる原因「骨盤のゆがみ」
女性の腰痛が右側だけに起きる時の原因、一つ目は「骨盤のゆがみ」によって起きる腰痛です。
たとえば、右側だけでいつも重い荷物を持っている人などは、右側だけに重心が傾き、「右側重心痛」となって現れます。
また、日常生活において、いつも右側だけに偏った姿勢で立っていたり、座っていたりすると、骨盤に歪みが生じ、右側の腰痛となって現れます。
ちなみに、本人としては決して右側だけに傾いているつもりはありません。
なので、症状を発見するには第三者に見てもらう必要があるでしょう。
この場合、骨盤が右側に傾いていることによって起きる腰痛ですので、女性・男性を問わず、起きてしまう腰痛ということになります。
女性の腰痛が右側だけに起きる原因「内臓疾患」
右側の腰痛が「内臓疾患」が原因の場合は、女性に限定される病気と、男女共通の病気とに分けられます。
まず、女性特有の原因によって起きる右側の腰痛からご説明します。
それは、「子宮や卵巣の病気」が原因で起きる腰痛です。
ご存知のように、女性の卵巣や子宮という臓器は、腰の近くに位置しています。
女性が右側だけに腰痛を感じる場合、右側の卵巣や子宮に、何らかの疾患を抱えている可能性があります。
たとえば、考えられる病気としては、子宮筋腫や子宮内膜症、卵巣嚢腫、月経困難症などが挙げられます。
これらの病気の特徴としては、腰痛と一緒に、さまざまな異常を伴うということです。
腹部の膨張感、生理痛がいつもより酷い、または出血多量などが症状として現れることもあります。
女性の腰痛は、妊娠初期の時に激しい症状が現れることもあります。
男女共通の内臓疾患として考えられるのが、肝臓、腎臓、すい臓の病気です。
他にも、虫垂炎(盲腸)や、上行結腸の病気であるケースも考えられます。
もちろん、これらの病気が原因の場合は、それぞれの専門医師に診断してもらう必要があります。
ただ、自分で判断できる目安としては「安静にしていても痛いかどうか?」ということです。
もし、安静にしていても右側だけの腰痛が治まらない場合、内臓疾患の可能性がありますので、早めに病院へ行って診断してもらいましょう。