生理と腰痛の関係について
生理と腰痛との関係は、女性の方にとっては非常に気になるポイントと言えます。
生理による腰痛には個人差がありますが、大きく分けるとすれば、その原因は2つ考えられます。
1つ目は、月経前症候群or月経緊張症。
2つ目は、月経困難症です。
それでは、それぞれのご説明をいたしましょう。
生理で腰痛になる原因(1)月経前症候群or月経緊張症
生理前になると、とたんに体調を崩しやすくなる女性っていらっしゃいますよね。
月経前症候群(げっけいぜんしょうこうぐん)【PMS】、または月経前緊張症(げっけいぜんきんちょうしょう)と呼ばれています。
だいたい月経の1~2週間前くらいから発症し始めて、月経が始まると同時に急激に弱まったり、完全に治まったりするのが特徴です。
主な症状としては、腰痛に加えて頭痛やめまい、吐き気や体の重だるさ、精神面では情緒不安定に陥るなどが挙げられます。
月経前症候群、月経前緊張症の女性にとっては、腰痛をはじめ様々な痛みが伴う生理の時期は、とても憂鬱だと言えます。
生理で腰痛になる原因(2)月経困難症
月経困難症(げっけいこんなんしょう)とは、一言で言うなら「生理痛のひどい状態」のことを指します。
月経困難症は、腰痛や下腹部痛が日常生活に支障を来すほど酷く治療が必要となる状態のことで、一般的な生理痛とは分けて考えられています。
具体的な症状としては、生理の少し前から生理痛で起き上がれない、また、お仕事や家事等もまともに出来なくなったりします。
機能性(原発性)月経困難症と器質性(続発性)月経困難症
月経困難症は、2つに分けられます。
- 内臓などに病理的な原因がない機能性(原発性)月経困難症
- 内臓などに病理的な原因がある器質性(続発性)月経困難症
割合としては、「機能性(原発性)月経困難症」がほとんどを占めているようです。
つまり、病的な原因がないにも関わらず、腰痛などの生理痛症状が出るということです。
「機能性(原発性)月経困難症」による腰痛の対処法としては、腰や下腹部を温めたり、ストレッチ運動によって腰部の血流を良くすることなどが挙げられます。
子宮や骨盤内の血液循環を良くすることが、生理による腰痛を軽減させることにつながるわけですね。
ただし、同じ月経困難症でも「器質性(続発性)月経困難症」の場合には、対処法が変わってきます。
- 子宮内膜症
- 子宮筋腫
- 子宮腺筋症
- 骨盤内炎症
- 骨盤内うっ血
などなど、様々な病気の可能性が考えられます。