ぎっくり腰と生理(月経)の関係性について
ぎっくり腰と女性の生理(月経)との間に、関係性はあるのでしょうか?
生理前(月経前)には、下腹部が痛んだり、精神的にイライラしたりと、心身共に不快な症状が起きやすくなります。
月経前症候群(PMS)と言いますが、症状は実にいろいろとなります。
生理と言えば、女性の方が「生理痛がヒドイ」というのを耳にすることがありますね。
女性の生理が起きる子宮は、腰に近い場所にありますので、その痛みと腰痛には何か関係性がありそうです。
では、ぎっくり腰(急性腰痛症)の場合はどうでしょう。
ここでは、ぎっくり腰と生理についての原因と症状についてお話しします。
ぎっくり腰が生理(月経)によって起きる原因は?
ぎっくり腰が生理(月経)によって起きると言われる原因は何でしょうか?
まず、生理中や生理前には、下腹部や腰が痛くなり、歩くことも辛いという症状になることもあります。
さらに、ひどいときは寝込んでしまうくらい腰痛は重くなります。
そんな生理中の腰痛原因の一つに「リラキシン」というホルモンが挙げられます。
リラキシンは、骨盤内の関節や靱帯を緩め、生理の血液をスムーズに出せるようにするために分泌されます。
その際、骨盤が緩むことで、ゆがみが発生してしまいます。
そのゆがみによって骨盤周辺の筋肉に負担がかかり、腰痛になりやすい状態になってしまいます。
ぎっくり腰は、重い荷物を持った時など、ちょっとした拍子に起きることが多いです。
生理中に骨盤がゆるんで腰痛になりやすい状態になれば、それだけぎっくり腰になる確率も高まると言えるでしょう。
生理(月経)のぎっくり腰の症状を軽くするには?
生理中(月経中)のぎっくり腰の症状を軽くするには、どうすれば良いのでしょうか?
生理中の腰痛は、女性ならではの悩みですね。
ここでは、少しでも痛みが楽になれるような対策や注意することをお話しします。
まず、ぎっくり腰や腰痛を起こさない為に大切なことは、腰の周辺を冷やさないことです。
冷えは筋肉を固くして、ぎっくり腰や腰痛を引き起こす元となります。
腹巻きや、腰の下側にカイロなどがおすすめです。
また、体を温める食品を取ることもいいですね。
そのとき消化のいいものをセレクトするのもいいです。
消化に時間がかかるようなものを食べると腰の血流が悪くなり、生理による腰痛やぎっくり腰になりかねません。
さらに、骨盤のゆがみをなくすためには、コルセットなどもいいですよ。
また、ヒールの高い靴は骨盤が不安定になるので、できれば低い靴をはくようにしましょう。
最後に、注意点を一つ書いておきます。
生理中はホルモンバランスが悪くなり心もからだも不安定になりがちです。
その上、ギックリ腰があればなおさらですね。
腰痛は、軽いものから重いものまであり、なかには別の病気が隠れていることもあります。
生理のたびにぎっくり腰になったり、ひどい腰痛の時は、一人で思い悩まずに婦人科を受診しましょう。