腰痛の原因は女性の方が男性よりも多いのはナゼ?
腰痛の原因は、男性よりも女性の方が多く存在すると言われています。
その理由は、言うまでもなく女性と男性の身体の構造上の違いにあると言えます。
つまり、腰痛の原因となると考えられる様々な要因が、女性の身体には数多く存在するのです。
その要因とは、大きく2つに分けられます。
- 筋肉や骨格などの身体の構造
- 女性特有の子宮や卵巣などによるもの
では、詳しく見てみましょう。
腰痛の原因 女性の筋肉や骨格などの身体の構造
腰痛の原因の一つ、「女性の筋肉や骨格などの身体の構造」についてご説明します。
まず、女性の筋肉量は男性と比べると少ないため、腰痛になりやすいという傾向があります。
腹筋や背筋が弱いと腰痛になりやすい、というのはよく聞きますが、それは「腰椎」という腰部にある背骨に関係しています。
腰椎は、腹筋や背筋、また靭帯などによって、一定の緊張を保ちながら支えられています。
この腰椎を支える張力は、筋力が弱ければそれだけ弱まると言えます。
しっかりと支えてくれる力が不足するわけですから、腰椎内部の椎間板などに大きく負担がかかることになり、椎間板ヘルニアなどの腰痛を発症しやすく
なるのです。
それと、女性は男性に比べて「冷え性」の方が多いですよね。
これは筋肉量の少なさにも関係するのですが、筋肉はもともと熱を作り出す働きがあり、筋肉が少ない女性の場合は、身体に熱が作られにくくなります。
そのため、冷え性となりやすいのです。
冷え性は、血液の循環を悪くしますので、腰部などの各組織に栄養や酸素が十分に行き渡らなくなります。
結果的に、筋肉などに疲労物質が溜まりやすくなりますので、腰痛の発症や悪化の原因となるのです。
腰痛の原因 女性特有の子宮や卵巣などによるもの
女性特有の腰痛の原因は、子宮や卵巣、女性ホルモンなどに関係するものがとても多いです。
例えば、生理痛(月経痛)に苦しむ女性はとても多いですよね。
酷い生理痛(月経痛)になることによって、腰痛をはじめ、さまざまな辛い症状を引き起こします。
生理の時に分泌される女性ホルモンは、正常な月経や出産などを行うためにとても大切です。
しかし、このホルモンが増えすぎたりすることによって、自律神経のバランスが悪くなり、腰痛などを引き起こします。
生理痛(月経痛)がさらに酷くなると「月経困難症」、ホルモンの影響で生理前に現れる辛い症状が「月経前症候群(PMS)」と呼ばれています。
また、生理不順も多くの女性が悩まされる症状の一つですが、これも女性特有の腰痛原因を引き起こすものと言えます。
生理不順の場合の「腰痛」は、そのような状態に陥ってしまう精神状態、身体状態によって、疲労がたまることが原因とされています。