朝起きた時だけ、腰痛が起こるのは何故?
朝の寝起きの時だけ、腰が痛くて仕方がないという方はいらっしゃいませんか?
朝になって目が覚めて、やっと起き上がっても、しばらくは腰痛がひどくて、顔を洗うのもしんどい。
ところが、だんだん時間が経つに連れて痛かった腰痛がやわらぎ、お昼頃には腰が痛かったことすら忘れるほど、すっかり治っている。
そんな、朝起きた時だけの腰痛に悩まされている方は、けっこういらっしゃると思います。
しかし、朝だけ不可解な腰痛って、もしかしたら大変な病気なのでは?と心配される方もいらっしゃるでしょう。
もちろん、その可能性がゼロとは言い切れません。
ただ、多くの場合、朝の腰痛の原因や改善法を実践すれば、その悩みは解消されます。
ここでは、そんな朝だけ起きる腰痛の原因や対処法についてふれて見ます。
朝起きた時だけ腰痛が起こる「3つの原因」とは?
朝の腰痛の原因にはいろいろなことがありますが、大まかにまとめると以下の3つがとても多いのです。
思い当たるポイントがないか、チェックしてみてください。
(1)腰まわりの筋肉が硬くなっている
ふだんから運動不足の方は、腰回りの筋肉の柔軟性が保てず、強張りやすいです。
運動し過ぎの方の場合は、疲れがたまることで筋肉が強張りやすくなり、朝だけの腰痛を引き起こします。
さらに、人間は夜寝ている時はじっとしていますから、活発に動く昼間より、筋肉が固まりやすく、腰痛にもなりやすいのです。
筋肉が固まっていると、朝起き上がる(筋肉を伸ばす)ことが出来づらくなります。
ちなみに、自然な寝返りを打っている方の場合は、寝ている間にも活発に動いていますので、柔軟性は保ちやすいのです。
柔らかすぎるマット等で寝ている人は、身体が沈み込んでしまうため、良い寝返りが打てないことが多いです。
結果的に、朝の腰痛につながる可能性が高いと言えます。
(2)寝る姿勢が悪い
朝の腰痛の原因2つ目は、寝ている時の姿勢です。
仰向け、うつ伏せ、右向き、左向き、あなたは、どういう姿勢で眠っていますか?
この中で腰痛に一番なりやすいと言われているのが「うつぶせ寝」です。
うつぶせ寝は、腰椎にとても負担がかかりやすく、朝の腰痛を引き起こしやすいのです。
(3)精神的ストレス
最近では、「腰痛」と「精神的ストレス」は密接に関係しているということが分かっています。
良い睡眠が取れている人は、眠っている間に疲れが解消され、腰回りの筋肉も緩んでくれます。
ところが、精神的ストレスがたまっていると、眠っている間にも緊張状態が続き、腰の筋肉が緩まないまま朝を迎えたりします。
結果的に、腰の疲労はドンドン溜まって腰痛になりやすくなります。
さらにそんな生活が続けば、朝の腰痛が日常的になってしまい、悪循環となるのです。
朝の腰痛を起こさないための予防法
朝の腰痛を起こさないための予防法をご説明します。
まず、朝の腰痛の原因となる腰の強張りを取るために、筋肉の疲れを和らげることが大切です。
そのためには、お風呂にはゆったり長めに浸かり、ふくらはぎのマッサージをしましょう。
足の元を刺激すると、血行がよくなって腰の筋肉もやわらぎ、朝の腰痛も起きづらくなります。
そして、寝る時の姿勢にも意識を向けてください。
特に「うつぶせ寝」は、朝の腰痛を引き起こす原因となりますので絶対にやめましょう。
あと、枕、布団、マットのような「寝具」を見直すことも重要です。
前述したように、柔らかすぎる寝具は、腰への負担が増加しますので避けるようにしましょう。
朝の腰痛を起こさないためには、「眠りの環境」に気を配ることも大切なのです。
寝具は、リラクゼーション効果も考えて最適なものを選びましょう。