腰の筋肉の炎症による腰痛について
腰痛は、腰回りの筋肉の炎症が原因で起きることが良くあります。
健康な人で、ある日突然、家や会社でひどい腰痛が起こった方はいらっしゃいませんか?
そんな方は、前日の行動をちょっと振り返って見てください。
ゴルフで頑張りすぎたとか、引っ越しで重い荷物を運んだとか、明らかに腰に負担をかけるような動きをしていませんでしたか?
それが、普段使っていない筋肉を動かしたのれあれば、なおのことです。
実は、腰の筋肉も、他の筋肉と同じということ。
炎症を起こしたり、挫傷(ざしょう)したり、肉離れを起こすことがあるのです。
腰の筋肉を、自分の筋力以上に動かせば筋肉疲労による「筋肉痛」になります。
炎症を伴う腰痛の一つの形は、腰回りの「筋肉痛」で、これを筋性腰痛症、または筋・筋膜性腰痛と言います。
筋性腰痛症は、腰回りの筋肉が硬直した状態になっています。
「腰の筋肉が極度に硬直する=腰痛」となります。
それが急激に起こった場合は、あの魔女の一撃「ぎっくり腰」として現れるのです。
疲労物質が蓄積して炎症が起きる腰痛
炎症による腰痛は、疲労物質が蓄積して起きることがあります。
たとえば、自宅や仕事場でパソコン作業のため長い時間、同じ姿勢を取り続ける方は多いですよね。
その場合も、筋肉の組織に「疲労物質」が蓄積して炎症を起こすことがあります。
長時間同じ姿勢を続けていると、静脈が圧迫され、老廃物の排出や筋肉の緊張成分の排出ができなくなります。
そのため、いつまでも痛みやだるさが残りますので注意が必要です。
炎症による腰痛が刺すように強い時は、まずは炎症を鎮める必要があります。
その場合は、安静にしてアイシング(冷やす)ことが大切です。
逆に、慢性的な腰痛(重苦しい、にぶい痛み)の場合は、温めることが重要となりますので間違えないようにしましょう。
突然の激痛が、数時間たっても痛みがおさまらないなら、キチンと整形外科で見てもらうことをおススメします。
レントゲンの検査で異常がないなら、薬を処方してもらって、しばらく安静に生活をする良いですね。
腰痛が疲労による筋肉の炎症なら、2~3日で症状がおさまります。
病気で腰の周辺が炎症を起こしている腰痛
腰痛には、脊椎の炎症や脊椎の腫瘍、内臓疾患が原因ということもあります。
その場合、まず痛みの度合いと、他に症状があるかどうかをチェックしてみましょう。
病気による炎症が原因の腰痛の特徴は、「どんな体勢でも痛む」ということです。
菌の感染による炎症が原因の腰痛なら、「化膿性脊椎炎(かのうせいせきついえん)」や「結核性脊椎炎(けっかくせいせきついえん)が考えられます。
内臓疾患なら、腹部大動脈瘤、腎盂腎炎、尿路結石、膀胱炎、前立腺肥大症など多数の病気が存在します。
女性特有の病気なら、子宮筋腫、卵巣炎、卵巣膿腫などが考えられます。
その場合には、そもそも筋肉疲労や骨の変形などは原因にありません。
ですから、早めに病院へ行って診断してもらうことが大切です。
「どんな体勢でも痛む腰痛」にはくれぐれも注意してください。