腰痛が起きたら安静にすべきか、動くべきかについて
「腰痛の時に安静にすべきですか?それとも動くべきですか?」
と質問されている方を良く見かけます。
痛くてたまらない腰痛のときに、どのように過ごすべきかは、とても大きな問題ですからね。
結論から言えば、腰痛の種類によって「ケース・バイ・ケース」というところです。
つまり、「急性」か「慢性」かによって、対処法が違うんですね。
たとえば、突然の腰痛に苦しんでいる人に「対処法は何ですか?」と聞かれたとしましょう。
その場合は「とにかく安静にすることです」ということ以外に答えようがないかも知れません。
急性腰痛症(ぎっくり腰)等が起きた直後、「安静にする」ということは、とても効果的な腰痛の対処法と言えます。
時には、湿布薬や鎮痛剤などを使いながら、一時的な鎮痛を行わなければならないこともあるでしょう。
コルセットで一時的に固定すると楽になるのも、腰を安静の状態にできるからです。
安静にすべきか動くべきかは腰痛の種類による
急性腰痛のときとは大きく違い、腰痛の種類が変われば、対処法もガラリと変わります。
たとえば、ふだんから重苦しい「慢性的腰痛」に悩んでいる人がいらっしゃるとしましょう。
その場合は、安静を必要とする「急性腰痛症」とは、まったくの逆です。
つまり、「適度な運動」をすることがとても大切で、安静にすることはおススメではないんですね。
慢性腰痛にとって一番良くないのは、「腰痛だから安静にしなくちゃ」と身体を長い期間ずっと動かさなかったり、腰痛を放置することです。
結果的にそれは、「筋肉疲労×腰痛悪化」という悪循環を生み出していくからです。
突然起きた腰痛に対しては、まず安静にして時間を置き、痛みがやわらいだら、早めに整形外科等で診断してもらいましょう。
安静にしても良くならない腰痛の場合
重い物を持ったり、くしゃみ等をきっかけに起きる急性腰痛症(ぎっくり腰)の場合は、しばらく安静にしていると徐々に痛みは引いてきます。
(それが特徴でもあります)
数週間もすれば、9割方良くなると思っても良いでしょう。
ぎっくり腰は、腰部や背筋の断裂、肉離れが原因のことが多いですから、数日安静にしたら少しずつ体を動かしながら、普通の生活に戻れるよう努力すると良いです。
腰痛ストレッチなどを行うのも良いですね。
ところが、安静にしても腰痛が一向に良くならず、逆に痛みが激しくなってくるケースがあります。
- どんな姿勢の時にも腰が痛い
- 冷や汗がどんどん出てくる
- 腰以外の部分も痛い
このような場合は、内臓疾患による腰痛が疑われますので、早急に病院へ行って診断してもらいましょう。