床に座ると腰が痛いというケースについて

腰痛 床

 

床に座ると腰が痛いという方は、人様のお宅に訪問した際、たまに困ることがありますよね。

 

なぜなら、日本ではまだまだ床(畳)に座るという文化があるからです。

 

椅子やソファに座ることを勧められた場合は良いのですが、日本の家屋では、畳の部屋などに通されることが多いと思います。

 

その結果、いわゆる「地べた」に座るという場面に出くわしてしまうのです。

 

ただ、床に座ると腰が痛いという人は、自分なりに腰に負担がかからない座り方をしていると思います。

 

しかし、現実的には腰に負担がかからないどころか、腰痛に拍車をかけてしまう座り方をしているケースが多々あります。

 

では、床に座る場合、どのような座り方をすれば、腰が痛い状態を回避できるのでしょうか?

 

ここでは、床に座ると腰が痛いとお悩みの方に、その原因と対策についてご説明します。

床に座ると腰が痛い方が、やってはいけない座り方とは?

まず、床に座ると腰が痛いと訴える方が、「床でやってはいけない座り方」をご紹介しましょう。

 

腰痛の人が床でやってはいけない座り方(1)両足を伸ばして座る

 

両足を伸ばして床に座ると、腰の骨(腰椎)が丸まって背中が湾曲しやすくなります。

 

結果として、腰が痛いという症状を訴えることとなります。

 

また、同時に背中も丸まってしまいますので、猫背にもなりやすい座り方です。

 

腰痛の人が床でやってはいけない座り方(2)胡坐(あぐら)をかく

 

あぐらで床に座る人の多くは、足のしびれを回避するために、その座り方を選択する場合が多いです。

 

しかし、あぐらで背筋をシャンと伸ばしている人は、あまり見かけませんよね?

 

床であぐらをかく場合、「股関節」よりも「膝関節」が上にある状態ですと、骨盤が後へ傾いて、腰が丸くなりやすくなります。

 

腰が丸まった状態は、非常に腰痛になりやすいですから、胡坐(あぐら)はおススメできません。

 

腰痛の人が床でやってはいけない座り方(3)壁に寄りかかって座る

 

この座り方は、壁に体重の大部分がかけられますので、一見ラクな座り方のように見えます。

 

しかし、腰椎(ようつい)と仙骨(せんこつ)の下に位置する骨に、かなり負担がかかる座り方です。

 

また、骨盤が立ちづらくなることからも背中が丸まりやすく、腰痛になりやすい座り方と言えます。

床に座ると腰が痛い人に良い座り方とは?

床に座ると腰が痛いと訴える人に、とても良い座り方があります。

 

それは、みなさんも良くご存知の「正座」です。

 

脊柱(背骨)は、なだらかなS字カーブを描くことによって、クッションの役割を担い、腰にかかる体重の負担を分散させてくれます。

 

そんな脊柱に沿って、頭・肩・骨盤が一直線に縦方向へならぶように正座をすることが大切です。

 

それによって、腰の負担が激減し、腰痛にもなりにくくなります。

 

次に、おすすめなのが、前述した「胡坐(あぐら)」を、背筋を伸ばしながら行うということです。

 

自分だけで行うのが難しい人の場合、座布団を2つに折って下に敷いたり、厚手のクッションを、同じく下に敷くと良いです。

 

そうすることで、骨盤が立ちやすくなり、腰も丸くなりづらくなりますよ。

 

結果的に、腰痛にもなりにくい「床での座り方」ということになります。

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