腰痛にならないためには仰向けが良い寝方？

腰痛仰向けとうつ伏せ

あなたは、夜眠る時にどういう寝方をしますか？

この3つが、代表的な寝方と言えるでしょう。

では、この中で一番「腰に負担がかからない寝方」はどれでしょうか？

実は、すでに腰痛を持っている人か、そうでないかによって全然違ってくるのです。

よく腰痛になりにくい寝方として「仰向け」を強く推奨している方がいらっしゃいますが、一概にそうとは限りません。

例えば、「椎間板ヘルニア」や「ぎっくり腰」を患っている方の場合「仰向け寝」は非常に辛い寝方となりますので、やめた方が良いでしょう。

仰向け寝で腰痛になるタイプの人は、眠っている間に「腰」が後方へ反り返って、腰椎がストレートな状態になるからです。

腰が反っていると、腰周辺の背骨のカーブが崩れ、それが腰部の血行不良や筋肉のこわばりを引き起こし、腰痛となるケースが多いです。

当然のように、椎間板ヘルニアやぎっくり腰を患っていれば、症状がさらに加速してしまう可能性があるわけですね。

腰痛を軽減させる、または起こさないためには、「腰痛の時には仰向け」と決めつけるより、「ラクな寝方を選ぶ」ということが大切です。

人によって腰に負担がかからない寝方は違いますが、「仰向けでラクに寝られる方法」としては、腰の下にクッションなど置いて寝ると良いです。

クッションを置くことで、腰椎のカーブがキープできるようになりますので、腰痛がかなり軽減されるでしょう。

また、腰痛の症状が右左どちらかに偏っている場合には、痛みがある側を上にして横向きに寝ると、腰痛が軽減されやすいです。

うつぶせ寝は、腰がさらに反りやすくなるのと同時に、顔が右や左を向いて自然な体制に収まらず首にも負担がかかり、ゆがみが起きやすいです。

代表的な寝方を3つ並べてみましたが、どんな方にも共通する「腰痛に良い寝方」が一つあります。

それは、「寝返りを打つ」ということです。

つまり、適度に寝方を変えていくことで、腰への負担が軽減され、腰痛になりにくいと言えるのです。

しかし、なかなか寝ている時の「寝返り」をコントロールできる方はいませんよね？

自然な寝返りが打てるようにするためには、寝ている環境を見直すことがとても大切です。

自由に寝返りが打てるように、寝ているスペースを広めに取っておくようにしましょう。

また、寝具や枕を自分に合ったものにすることでも、腰への負担が軽減されますので、気になる方は探してみると良いでしょう。