腰痛と歩き方の関係について
日常生活においての歩き方が、腰痛に大きく影響していることをご存知でしょうか?
人間は歩くという動作が基本の動物であるのにもかかわらず、最近は「変な歩き方」の人が増えていると言われています。
この点は、街を歩いている人たちを見れば良くわかります。
猫背になって腰が落ち気味で歩いている人。
妙な内股でチョコチョコ歩いている若い女性。
ちなみに、内股歩きはO脚やX脚を増加させる要因とも言われています。
つまり、正しい姿勢でさっそうと歩いている人の方が、圧倒的に少ないわけです。
歩き方がおかしくなれば、背骨や腰、大腿部や膝などの様々な部位に無理がかかり、バランスを崩すことで腰痛を引き起こしやすくなります。
腰痛になりにくい歩き方
腰痛になりにくい歩き方とはどういう歩き方でしょうか?
まず、猫背で歩かないほうが良いのは言うまでもありません。
猫背で歩くことは、背中の自然なS字カーブが崩れるばかりでなく、脚や膝の筋肉に負担がかかり、腰のトラブルになりやすいのです。
最近は、スマホの圧倒的な普及による歩きスマホが、社会問題となっていますよね。
今や、歩きスマホは、日本人の姿勢を悪くする一番の要因とも言えるかも
知れません。
歩く時にスマホを手放して姿勢を正すことは、安全面のみならず、慢性の腰痛症の改善にもつながるのです。
正しい歩き方を行うには、背骨をまっすぐ立てることが重要です。
具体的には、手を振りながら、足をかかとにつけて、重心を「足の裏からつま先へ移動する」イメージで歩くことがポイントです。
腰痛になりにくい歩き方をカンタンにする方法
ふだんから猫背歩きが癖になっている人は、正しい姿勢で歩き続けることが意外に難しく感じるかも知れません。
理由は、その状態がノーマルな状態だと体が認識しているからです。
常に正しい姿勢を意識して歩くことは、なかなか難しいですし、意識することがストレスになっては元も子もありません。
逆に、ストレスによる腰痛を引き起こすことにもつながりますので、注意が必要です。
ふだんは普通に歩きながら、気が付いた時に姿勢を正すイメージが良いでしょう。
そうすれば、だんだんと意識せずとも正しい歩き方が出来るようになりますよ。
また、余談ですが、正しい歩き方でウォーキングをすると、腰痛予防だけではなく、ダイエット効果も期待できます。
ウォーキングは、身体の大きな筋肉を使う有酸素運動なので、脂肪の燃焼率が高いのです。
肥満が、腰痛の原因になることは良く知られていますよね?
結果的に、ウォーキングで脂肪燃焼することは、ダイエットという腰痛予防もできる「一石二鳥」の方法なのです。