立ち仕事は腰痛になりやすいって本当?
立ち仕事だと腰痛が起こりやすいというのは、よく耳にする方も多いと思います。
ただし、一言で「立ち仕事」と言っても、その内容はいろいろです。
たとえば、スーパーのレジ打ちやデパートの受付等、「立ったままじっと動かないタイプ」のお仕事があります。
それとは逆に、レストランのウェイターさんやショップの販売員さんなどは、基本的には立ったままですが、立ちっぱなしではなく「動き回るお仕事」です。
どちらも「立ち仕事」ということでは変わりありませんが、腰への負担という意味ではまったく違ったものになります。
では、どちらのお仕事が腰に負担がかかるのでしょうか?
もちろん、圧倒的に「立ったままじっと動かないお仕事」の方です。
ちなみに、立ち仕事でなくても、一日中立ちっ放しで腰痛になったという経験がある方も多いと思います。
立ち仕事で腰痛になるメカニズムについて
実は、立っている時は、下半身の「背面の筋肉」に対して常に負担がかかった状態になります。
下半身の背面の筋肉は、大きく分けて4種類あります。
- 腰の筋肉(脊柱起立筋などの背筋)
- お尻の筋肉(大殿筋、中殿筋、小殿筋)
- 太股の裏の筋肉(ハムストリングス)
- ふくらはぎの筋肉(腓腹筋、ヒラメ筋)
この4種類の筋肉の中で、(2)のお尻の筋肉は大殿筋・中殿筋・小殿筋と3つありますね。
中でもお尻の外側に位置する「中殿筋」は、人がまっすぐ立つ時にメインとして使われる筋肉です。
長時間の立ち仕事を続けると、この「中殿筋」に過度な負担がかかります。
結果的に、中殿筋が疲労を起こし、そこを中心として周辺筋肉も硬くなり「腰痛」となって現れるのです。
中殿筋は、お尻の筋肉の真ん中よりもほんの少し上の「両側面(りょうそくめん)」にあります。
立ち仕事続きで腰痛になっている人は、自分の中殿筋をさわって見て下さい。
驚くほど固くなっている可能性が高いですよ。
立ち仕事が多くてなってしまった腰痛の解消法は?
立ち仕事の人が「慢性的腰痛」から開放されるには、どうすれば良いのでしょうか?
結論から言えば、硬くなった筋肉を「柔軟」に戻してあげることが一番良い方法と言えます。
お風呂上がりの、体が一番柔らかい時に、体を柔軟にするストレッチしましょう。
また、「中殿筋」をマッサージして筋肉をほぐしてあげるのも効果的です。
お仕事の合間にも、定期的な休憩を取って、中殿筋のマッサージをしてあげましょう。