腰痛が運動不足で起きる理由
腰痛の大きな原因の一つに、運動不足が挙げられます。
まず、今の日本人は「歩く」という行為そのものが減っていますよね?
世の中は車社会ですし、インターネットの普及のおかげで、買い物をするのにも家を出る必要がありません。
以前なら、外出してお店に行き、時間をかけて商品を選んで買っていたものまで、家にいて手軽に手に入れることが可能なのです。
つまり、現代人は知らず知らずの内に「運動不足」となる環境に身を置いているわけです。
デスクワークが多いビジネスマンの方や、タクシー・トラックなどのドライバーの方は、ほとんど座りっぱなしの状態で慢性的運動不足と言えます。
運動不足になると、腰まわりの筋力が弱くなり、腰痛になりやすくなります。
良く言われるのが「腹筋の筋力低下」ですね。
腹筋が弱まると、背筋に引っ張られる(反り返る)ような形で筋力のバランスが取れなくなり、腰痛になりやすいと言われています。
また、運動不足は腰回りの血流を悪くしますから、結果的に「神経圧迫」を招き、腰痛になりやすくなります。
もちろん、運動不足で肥満にもなりやすいことは言うまでもありません。
肥満でお腹や腰回りに脂肪がつくと、血管が圧迫されて血流が滞り、同じく腰痛になりやすくなります。
運動不足で腰痛にならないためのストレッチ
運動不足による腰痛が起こらないように、ストレッチによる腰痛予防法をご紹介します。
- 四つんばいになって、腕や足は肩幅に開く
- 背中をそりあげて、キープ(5秒)
- 背中を丸めて、キープ(5秒)
- この状態で、右、左を見る動作:キープ(5秒)
※10回を目安にしてください。
簡単そうですが、これをやってみると意外に疲れます。
それこそ、常日頃から運動不足の方であれば尚更でしょう。
ストレッチを行う上での注意点があります。
やっている間に、腰の違和感が出るようでは仕方がありませんので、無理をしないということが重要です。
まあ、テレビを見ながらやってください。
また、疲れた日があったらお休みしてもかまいません。
大切なのは、運動不足による腰痛にならないように、ストレッチを続けるということです。
少しずつでも良いので続けていれば、ある日「あら?腰がなんとなく軽い」という日が来ることでしょう。
運動不足による腰痛はカンタンに防げる!
もう一つお伝えしておきたいのが、一般的な体型の方なら、運動不足による腰痛は、実はカンタンに防ぐことが出来るということです。
多くの方は、運動不足という言葉を聞くと、なぜか大きな勘違いをしてしまいます。
「腰痛になるのだったら運動しなくっちゃ!」と、慣れないジョギングを始めたり、突然、腕立て伏せや背筋・腹筋トレーニングを始めてしまうのです。
すると、本来なばら腰痛改善のためにはじめたはずの筋肉トレーニングで、腰を痛めてしまったり、それが原因で動けなくなり、さらなる運動不足に陥ったりするのです。
腰痛になる運動不足というのは、言い換えれば「同じ姿勢を長時間にわたり続けることで、筋肉がガチガチに固まった状態」という意味になります。
つまり、腰痛を予防するためには、筋肉が固まらないように、同じ姿勢でいることを中断すれば良いのです。
たとえば、デスクワークが多い方なら、1時間に一回立ち上がってストレッチをしたり、歩いたりするだけでも、十分な効果があります。
決してハードな運動が必要というわけではないのです。
少しの意識を持つだけでも、腰痛予防は可能なのだということをぜひ覚えておいてくださいね。