腰痛の時にお風呂で温まるのは良い?悪い?
よく、「腰痛の時にはお風呂に入るのが良い」という方がいらっしゃいます。
しかし、腰痛のタイプによっては、入浴が逆効果になってしまうケースもあります。
例えば、ぎっくり腰(急性腰痛症)の場合は、安静が第一です。
まずは腰に負担がない格好で横たわったりして、痛みが引くのを待つ必要があります。
急性腰痛は「炎症」である場合がほとんどですから、まずはアイシングなどで冷やすことが重要です。
炎症を温めてしまうお風呂は、絶対におススメできません。
逆に、慢性腰痛症の場合は、血流改善のための入浴を積極的に行った方が良いです。
慢性腰痛改善のためのお風呂の入り方
お風呂に入る時、お好みの入浴剤をお湯に混ぜておくことは、個人的におススメです。
スーパーや薬局、インターネット通販でも、温泉のような入浴剤がたくさん販売されていますからね。
家にいながら、温泉気分でリラックスが出来るのもイイですよねー♪
お湯の温度は、ぬるめのタイプがオススメです。
なぜなら、お湯が熱いと心臓に負担がかかりやすいからです。
また、お湯が熱い状態だと、あまり長く入浴できませんから、結果的に血流が良くならないまま入浴を終えてしまうことも考えられます。
そもそも、慢性的腰痛の方は身体全体の血行が悪いことが多いです。
だからこそ、ぬるめでゆったりと鳩尾(みぞおち)まで浸かって、血流を改善する必要があるのです。
お風呂でのふくらはぎマッサージは慢性腰痛に効果テキメン
血流改善のために、とてもおススメの方法があります。
「ふくらはぎマッサージ」です。
ふくらはぎマッサージは、重力に逆らって心臓へ帰っていく下半身からの血流を良くする働きがあります。
基本的に、足には血の流れが滞りやすく、ふくらはぎの静脈の流れが悪いと、全身の血液循環の悪化につながります。
ふくらはぎを揉んで、血流を良くすると、そのまま全身の血流も良くなるのです。
このことから、ふくらはぎは、別名「第二の心臓」と呼ばれています。
ふくらはぎマッサージのやり方
ふくらはぎマッサージは、ふくらはぎの「内側・真ん中・外側」のいずれかを、目的に応じで刺激する方法です。
その中で、最も腰痛に効果的と言われているのは、「ふくらはぎの外側」です。
やり方としては、かかとの方から、ゆっくりと上方(膝の方)へ向かって、ふくらはぎの外側を揉みます。
ふくらはぎの外側は、首痛、ひざ痛、肩こりなどにも良いですから、腰痛との合併で苦しんでいる方にもおススメです。
最初にふくらはぎを揉んで「かたい!」と感じても、少し長めに刺激すると柔らかくなっていきますので、じっくりと揉んでみてください。
かなり効果テキメンな方法ですから、いきなり腰痛が引いてくるという方も、少なからずいらっしゃいます。
また、ふくらはぎマッサージはお風呂で行うのも効果が高いです。
温めのお風呂に長めに入りながら、全身(もちろん腰も)の血行が良くなっていくのを感じることでしょう。