腰椎分離症の応急処置について
腰椎分離症になった時、どのような応急処置を行えばよいのでしょうか?
腰椎分離症は、若い人の場合は激しいスポーツなどの運動による疲労骨折が原因で、中高年以上の年齢になると、骨が弱くなることが原因であることが多いです。
基本的には、骨折ですから応急処置は「一時的なもの」と思いましょう。
腰椎分離症には、腰痛が片側だけに現れたり、背中に痛みが走ったり、重くて鈍い痛みで上体を後ろに反ると痛みが増すなどの特徴があります。
成人の場合、神経根を圧迫することによる足の痛みやしびれという症状が現れることもあります。
腰椎分離症は、その他にも悪化する原因がいくつもあります。
立ち仕事を長時間にわたって行ったり、中腰姿勢が多い仕事の場合、腰痛などの症状は、より激しくなると言えます。
ちなみに、腰椎分離症は急性で発症したとしても、それ以降に慢性化するケースが多いです。
そのため、可能な限り事予防を意識して、「腰椎分離症」にならないような習慣作りをしたいところです。
ただ、そうは言っても、現実的に、腰椎分離症による「急性腰痛」になった場合、応急処置のやり方やポイントを知っておくことは、とても重要です。
では、そんな腰椎分離症に対する応急処置についてご説明しましょう。
腰椎分離症の応急処置 具体的な方法
腰椎分離症の場合も、通常のぎっくり腰の場合も、基本的には「急性」に起こる腰痛の場合は、患部が炎症を起こしています。
ですから、まずは通常のぎっくり腰と同じように、「安静にする」ということが大切です。
少し硬めのマットなどがあれば、そこに横になりましょう。
マットや布団に横たわる場合、柔らかすぎると腰に負担がかかりますので避けるようにしてください。
マット等がない場合は、楽な姿勢になれる場所で横たわりましょう。
そして、炎症を起こしているわけですから、慢性腰痛時のように「温める」という方法は、応急処置にはなりません。
温湿布、、蒸しタオル、お風呂等は適さないわけですね。
適切な応急処置の方法は、患部を冷やす、つまり「アイシング」を行うということです。
安静にして患部を冷やすということだけでも、腰椎分離症の辛い症状を緩和することができます。
腰椎分離症の応急処置を行った後は?
腰椎分離症の応急処置を行った後は、症状がある程度落ち着いた頃を見計らって、整形外科などでキチンと診断してもらうようにしてください。
腰椎分離症の症状が軽い場合なら、だいたい一般的な「腰痛の治療」が行われます。
回復の早い「若い人」の場合なら、骨折して間もない段階で運動を休止し、コルセットで固定すれば骨はくっつきますので、腰椎分離症に至らないケースもあります。
また、仮に腰椎分離症になっても、速やかに応急処置を行い、3~4か月ほどコルセットをして安静にしていれば、また運動はできるようになります。
手術をしなければならない状態になることは、そんなに多くありません。
医師には、安静にする期間を伝えられますので、その期間は腰に負担がかかるような動作は避けて、おとなしくしていることが大切です。