腰椎分離症と片側の痛み~骨だから真ん中が痛いんじゃないの?~

腰椎分離症 片側

 

腰椎分離症とは、繰り返しのストレスで腰の骨の一部が疲労骨折のようになり、分離してしまう状況です。

 

背骨だから腰の真ん中や全体が痛いんでしょ?と考えがちですが、実は片側だけが痛いケースもあります。

 

腰椎分離症は、痛みの場所が腰全体であったり、腰の片側であったり、様々な場所に痛みを出すことがあります。

 

ここでは腰椎分離症によって腰の片側だけ痛いというケースについてご説明します。

腰椎分離症で片側の痛みがある理由は?

腰椎分離症は骨の一部が疲労骨折のようになるのであれば、そこだけ痛いんじゃないの?と思う方も多いでしょう。

 

しかし、実際のところは片側だったり、全体だったりします。

 

理由は、腰椎分離症でどこが分離しているかという問題と、他にもいろんなことが合併することが多い、という問題があります。

 

まず、どこが分離しているか?という話ですが、腰の骨で腰椎分離症になりやすい部分は決まっており、「椎弓(ついきゅう)」と言われるところになります。

 

椎弓は、はまさに弓のようになっており、背骨と左右の2か所でつながっています。

 

左右があるということは片側だけの場合があるということです。

 

この弓のようになりくっついている部分が繰り返しのストレスにより分離してしまうことが腰椎分離症なのです。

 

そのため、左右2か所の両方が分離する場合、片側だけの場合、それぞれによって痛みの出る場所が変わってきます。

 

腰椎分離症を発症して間もない時期には腰の片側だけに痛みがでることもうなずけるかと思います。

 

腰椎分離症に、そのほかの要素が絡むということでは、やはり繰り返しの動作によって痛めることが多いということが原因です。

 

繰り返しのストレスが加わり続けることによって、周りの筋肉はかなり固くなり、疲労がたまってきます。

 

さらに捻じる動作とそらす動作が混ざるような動作を繰り返していると「椎間関節」という背骨と背骨をつなぐ関節の片側につぶすようなストレスが加わり、「腰椎椎間関節症」という腰痛も併せて発症することがあります。

 

このように腰椎分離症といっても症状の出方は様々です。

 

片側か全体か、腰痛の出方に限らず一度は医療機関でチェックしてもらい、状態の把握に努めましょう。

腰椎分離症で片側が痛い~治るかどうかの瀬戸際です~

腰椎分離症でも両側だったり、片側だったり様々な痛みの出方があります。

 

では、腰椎分離症で片側だけが痛い場合、どのようなことに注意すべきなのでしょうか?

 

腰椎分離症で片側に症状がある場合、分離しているのが2か所のうちまだ片側だけということが考えられます。

 

この場合は、なによりも「まだ骨がくっつく可能性がある」ということが重要です。

 

医療機関にてチェックし、片側だけ分離しているということがわかったら、できるだけ腰に負担をかけないようにし、分離したところが修復されるのを待つべきです。

 

状態によってはコルセットを使用し、分離した骨への負担を軽減する必要もあります。

 

激しい運動や重いものを持たないことなど、いろいろな制限を課せられますが、骨がくっつく可能性があるのであれば、仕方ないと思います。

 

腰椎分離症は治るタイミングを逃すと分離したままになって一生様々なリスクを背負うことになるからです。

 

生活上では、腰を反る動作、捻じる動作を避けることが最重要課題です。

 

腰椎分離症で片側が痛い場合の他の理由に筋肉の影響や椎間関節の影響が考えられます。

 

これらの場合でも、基本的には反る動作、捻じる動作は無理をしないようにしましょう。

 

ちょっとした背伸びやラジオ体操のような伸ばす運動をゆっくりと痛みのない範囲で行い、筋肉を柔らかくすることも良いです。

 

また、寝た状態で両ひざを胸に抱えるようにして腰を丸めるような運動をすることなども簡単にできる対処でしょう。

 

どちらにしても、腰の痛みが片側にある場合は動作の癖がある場合が多いです。

 

一度は医療機関で骨の状態をチェックし、鏡などの前で歩く姿や普段の姿勢をチェックしてみてください。

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