腰椎分離症で繰り返す痛みがあるケースについて
腰椎分離症で、痛みを繰り返すというケースがあります。
腰椎分離症は、繰り返しのストレスで腰の骨の一部が疲労骨折のようになり、分離する状態です。
基本的に、最初の痛みはあっても徐々に落ち着いて、最後には全く痛くなくなることが多いです。
しかし、そんな腰椎分離症であっても、痛みを繰り返す方がいらっしゃるのです。
今回は、腰椎分離症で繰り返す痛みがある方について書いていこうと思います。
腰椎分離症で繰り返す痛みの原因は?
腰椎分離症で痛みを繰り返す方は少なからずいらっしゃいます。
しかし、実際に医療機関でレントゲンを撮っても「分離した部位は特に以前と変わりありません」と診断されることが多いです。
特に、分離した部分がずれたり、位置が変わっていないのに痛みをまた繰り返すことがあるのです。
腰椎分離症になりたてと同じような骨の状態なのに、痛みが全くないときと、再発して繰り返すときでは何が違うのでしょうか?
いくつかの原因が考えられます。
まず一つとして、分離した部分で炎症が起きた場合が考えられます。
腰椎分離症になった方、なりやすい方は、分離した付近の腰の骨の動きが習慣としてとても大きく、普段からそこがよく動いている方がほとんどです。
そのため、腰椎分離症で痛みがなくなっても、動きの習慣が一気に変わるわけではありません。
常に同じ場所にストレスが加わり続ければ、あるとき骨同士がぶつかったり、こすれたりして炎症状態が起き、痛みを繰り返すのです。
似た理由で、腰椎分離症になりやすい動きをするときは、骨だけでなく分離した骨の周りの筋肉もたくさん働くことを求められます。
そのため、周りの筋肉の疲労が強くなり、痛みを繰り返すことも頻繁にあることです。
腰椎分離症であれ、どうであれ、繰り返す腰痛は何かしらのサインです。
きちんとチェックして適切な対処をとっていきましょう!
腰椎分離症の繰り返す痛み~レントゲンは変わってないのに痛い?~
腰椎分離症で痛みを繰り返す場合、どんなことに注意すべきなのでしょうか?
腰椎分離症であると確定している場合、痛みを繰り返すのは動作の習慣が改善されていないことが原因です。
腰を反る、捻じるといった動作を、気を付けているつもりでも無意識のうちに行っているのでしょう。
このような場合は、なかなかすぐに習慣を改善することは難しいです。
なので、サポーターやコルセットなどで強制的に分離した部分にストレスが加わらないように固めるのも一つの手だと思います。
ある程度、痛みがまた落ち着いてからサポーターを外して習慣の改善に努めればよいのではないでしょうか?
また、同様の理由で腰に痛みがあるから、姿勢を良くしようと頑張る方が多いのですが、これもやりすぎる方が多いです。
そのため、逆に腰椎分離症の分離した部分にストレスを増していることがあります。
こういう場合は、思い切って前かがみでもいいや、くらいの気持ちで生活してみるほうが良いように思います。
無理に背筋を伸ばすなどしていると、逆効果となることがあります。
腰椎分離症で痛みを繰り返す場合は、特に注意が必要です。
一度分離した骨がくっつくことはなかなか難しいです。
タイミングを逃すと一生分離したままです。
痛みが治まってからがむしろ勝負で、痛みを繰り返さないような生活習慣を身に着けるようにしていきましょう!