腰椎分離症とカルシウム~やっぱり骨にはカルシウムなの?~
「腰椎分離症は疲労骨折のような状態なのでカルシウムがいいだろう!」
というのは皆さん思われることではないでしょうか?
もちろん骨のためにはカルシウムはとても大切な栄養素です。
特に、成長期になりやすい腰椎分離症では、カルシウムが足りなくなることが原因の一つとしても考えられています。
腰椎分離症は繰り返しのストレスが一か所の骨に加わり続けることで疲労骨折のような状態になることです。
そのため、カルシウム不足により骨そのものが弱くなれば、腰椎分離症になりやすくなってしまいます。
また、腰椎分離症になったあとも治りにくいということになります。
今の子供はカルシウムが不足しているといわれていますが、食生活は大きく影響しています。
いろいろな理由があるのですが、そのいくつかをご紹介します。
腰椎分離症にカルシウム?~食べ物が大事です~
腰椎分離症にカルシウムが大事ですが、それにはやはり食事が大事です。
今の子供は、食生活で牛乳や魚類、大豆などの豆類、海藻などカルシウムを多く含む食品の摂取量が少ないことが考えられます。
偏食傾向が強くなっているようですね。
そして、特に若い女性で言えば、過剰なダイエットなどでカルシウムに限らず、食事量そのものが少なくなっていることもあるでしょう。
そもそも、カルシウムの吸収率は10代の頃が最も高く、年齢を重ねていくにつれて吸収されにくくなります。
そのため、若いころにしっかりカルシウムを摂らないと、将来的に骨粗鬆症になる危険性が増してしまいます。
そのほかの食生活の影響で言えば、スナック菓子の大量摂取が挙げられます。
スナック菓子にはリンが多く含まれ、あまり多く摂取するとカルシウムを排出してしまいます。
過剰に食べることはやめた方が良いでしょう。
腰椎分離症に限らず、子供が簡単に骨折してしまうなど骨が関係するトラブルが頻発しやすくなっているのも最近の傾向のようです。
単にカルシウムを多く摂取するだけで、腰椎分離症が防げるわけではありませんが、改めて食生活から見直してみませんか?
腰椎分離症とカルシウム~成長期にはやっぱり大切~
腰椎分離症とカルシウムには大きな関係があります。
「カルシウム不足=腰椎分離症」
・・・というほど直接的なものではないのですが、カルシウム不足は腰椎分離症のリスクとなります。
では、日ごろの生活の中でどんなことに注意していけばよいのでしょうか?
カルシウムは、腰椎分離症の好発年齢である10代の成長期や思春期に吸収率が最も高いことが知られています。
年齢を重ねると、カルシウムの吸収率は落ちていくので、成長期に貯蓄のようにしっかりとカルシウム摂取することが大切です。
もちろん、年齢を重ねても全く吸収しないわけではないので、日常的にカルシウムを摂取することは大切なことです。
日常生活では、カルシウムを多く含む食品を摂ることが重要となります。
牛乳、魚類、納豆、豆腐などの豆製品、海藻類、小松菜、青梗菜…などです。
カルシウムと言えば牛乳や小魚がイメージされますが、結構多くの食品に含まれますので、摂取が難しいことはありません。
一般的なバランスの摂れた食事を摂るだけで一定量のカルシウムが摂取できます。
年齢を重ねていくとサプリなどで補っておくのもよいでしょう。
前述したようにスナック菓子にはリンが多く含まれ、カルシウムを体外へ排出するので、食べるときには牛乳を一緒に、などの工夫をするとよいでしょう。
さらに、カルシウムの吸収を助け、骨の成長を助けるものとしてビタミンDがあります。
これは、実は外に出てちょっと日に当たるだけで体の中で合成されるので、単純に外に出て5分歩くだけでも十分確保できるといわれています。
カルシウムは腰椎分離症にとってとても大切なものですが、カルシウムだけではダメです。
バランスのとれた食事と運動を心がけ、まずは自分の食生活を振り返ることをおススメします。