腰椎分離症と立ち仕事~やっぱり痛くなりますか?~

腰椎分離症 立ち仕事

 

「立ち仕事で腰が痛くなり、病院で腰椎分離症と言われました。重いものを抱えることはあまりないのに・・・」

 

・・・ということを、よく耳にします。

 

腰椎分離症は、腰の背骨の一部が生まれつき、または繰り返しのストレスによって離れてしまうものです。

 

繰り返しのストレスといっても様々で、代表的なのが野球のピッチャーや競泳選手です。

 

良く起こる年齢も骨が完成しきっていない思春期の中高生くらいなので、大人にはあまり関係ないと思われがちです。

 

しかし、立ち仕事は、意外にいろいろなストレスを腰にかけていて、腰椎分離症の原因にもなっています。

 

あるいは、立ち仕事で腰が痛くなり、腰椎分離症といわれたけど、実は腰椎分離症そのものにはもっと以前からなっていたという可能性もあるのです。

 

腰椎分離症の難しいところは、いつなったかがハッキリしないところです。

 

疲労骨折のようなものですが、イメージ通りの骨折のようにバキッといきなり折れるわけではありません。

 

そのため、進行していても想像より動けてしまうのが特徴です。

 

ここでは、腰椎分離症と立ち仕事の関係性についてご説明します。

腰椎分離症が立ち仕事によって発症する?

立ち仕事だけでも腰椎分離症になってしまう場合、原因としてはどんなことが考えられるのでしょうか?

 

腰椎分離症は、姿勢と大きな関連性があります。

 

たとえば、立ち仕事の方は、多くが接客などのために姿勢をよくすることを求められます。

 

ところが、良い姿勢のイメージが、実は腰を反り過ぎていることが多いのです。

 

そのため、立っているだけで慢性的に腰椎分離症になるような腰へのストレスがあるわけです。

 

そんな状況で、たまにでも重いものを抱えたり、荷物を抱えたまま捻じったりする動作があると、徐々に腰椎分離症が進行してしまいます。

 

腰椎分離症だけでなく腰痛も含め、多くの場合「いつなったかわからない」「そんなに負荷はかけていない」という声が聞こえてくるのは、ふだんからの姿勢の影響がことのほか大きいからかもしれません。

 

立ち仕事は、一般の方がイメージされるよりも、ずっと腰椎分離症の原因となる腰への負担が大きいものです。

 

改めて姿勢を考え直してみてはいかがでしょうか?

腰椎分離症と立ち仕事~よい姿勢のままでいれば完璧?~

立ち仕事で、そんなに重いものを抱えることがなくても腰椎分離症になることがあるということは先に書きました。

 

では、立ち仕事の方が腰椎分離症にならないためには、どんなことに注意したら良いのでしょうか?

 

もちろん職種は様々でしょうし、仕事によって動きのバリエーションもたくさんあることでしょう。

 

今回は、接客のような立ちっぱなしで、重いものを運ぶことは1日に数回程度といった立ち仕事の注意点についてお伝えします。

 

まず初めにやるべきことは、自分の姿勢が「反り気味」かどうかをきちんとチェックすることです。

 

壁に頭とかかとをしっかりと着いた状態にして、腰の部分に手がするすると通り抜けてしまうようであれば、反り過ぎている証拠です。

 

立ち仕事の際も、実は反っているということになるでしょう。

 

さらに立ち仕事で、立っている時間が長いと、つい片方の足に体重を乗せる「休めの姿勢」になることが多いと思います。

 

実は、休めの姿勢をしてみると、結構腰が反ったようになっているのがわかります。

 

これも立ち仕事の際には注意ですね。

 

また、立ち仕事中に重いものを抱える場合、反らざるを得ないこともあるでしょう。

 

そのようなことが予測される場合は、腰椎分離症を防ぐためにサポーターをあらかじめつけておくのも効果的です。

 

あまり重いものを持たないといってもサポーターを付けることで腰の支えができ、負担を軽減することができます。

 

立ち仕事のときの反り腰は、一見姿勢がよさそうに見えて実は腰にとってリスクが多いです。

 

改めて良い姿勢について考え直してみませんか?

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