腰椎分離症と反り腰~姿勢はよく見えますが・・・~

腰椎分離症 反り腰

 

腰椎分離症と「反り腰」には深い関係があると言われますが、どういうことでしょうか?

 

まず、腰椎分離症は腰の背骨の一部が生まれつき、または繰り返しのストレスによって離れてしまうものです。

 

腰痛が主な症状ですが、実際ほかの腰痛と痛みの出方はあまり変わらず、レントゲンを撮って初めて判明することがほとんどです。

 

その中で、普段は姿勢が良く見えるのに腰椎分離症になるのが「反り腰」の方です。

 

反り腰の方には、腰椎分離症になっていて腰痛があるのに、はたから見たら姿勢が悪いようには見えないという人がいるのです。

 

ここでは、腰椎分離症と「反り腰」の関係性についてご説明します。

腰椎分離症で反り腰の人の症状は?

腰椎分離症に対して反り腰は、どのように関係しているのでしょうか?

 

腰椎分離症は、腰を反ることが繰り返されることで、骨の一部だけに大きなストレスがかかり、疲労骨折してしまうものです。

 

そのため、はじめから反り腰で、さらに反る動作が繰り返されると、かかるストレスは倍増してしまいます。

 

また、「反り腰」の問題点はさらにあります。

 

腰椎分離症になった場合、治るタイミングを逃すと、離れてしまった骨はくっつくことはありません。

 

一生そのままです。

 

腰椎分離症だけなら痛みなく過ごすことは十分可能なのですが、反り腰の方が、腰を反る動作を繰り返すと、今後は離れた骨が前にずれようとしてしまいます。

 

それが「腰椎分離すべり症」です。

 

こうなってしまうと、ずれた骨が神経を圧迫し、足のしびれや痛み、果ては麻痺のような状態になってしまうこともあります。

 

腰椎分離すべり症までなると、さすがに手術が必要で、分離した部分を金属で固定する必要が出てきます。

 

また、別の問題として、反り腰の方に多いのが、姿勢の意識の問題です。

 

先ほども書いたように一見、姿勢が良いように見えるため、本人も「自分は姿勢が良い」と勘違いしていることが多いのです。

 

そのため姿勢を修正しようとしても、頭の中のイメージとかなり異なるため、修正しづらくなるということがあります。

腰椎分離症と反り腰~では、どうすれば良い?~

腰椎分離症で反り腰の人は、どのように対処すれば良いのでしょうか?

 

腰椎分離症は、反る動作や、ねじる動作の繰り返しによって起こります。

 

さらに普段からの姿勢が「反り腰」の場合、余計に腰の骨にかかるストレスが増して、腰椎分離症になる危険性があります。

 

反り腰は普段の習慣から起きますが、その中で注意すべき点があります。

 

反り腰の方の特徴として、自分は姿勢がいいと勘違いしている方が多いということは前述しました。

 

外見上は姿勢が良い、ということで間違ってはいないでしょう。

 

しかし、背骨全体でみると腰の部分だけが反っており、実は腰より上の部分が曲がってしまっていることが多いのです。

 

キャビンアテンダントさん等にはこういうタイプが多いです。

 

姿勢をよくしようとするがあまり、腰だけを反っていることが多く、腰痛持ちの方が多いのもうなずけます。

 

反り腰の場合、まずチェックとしては、壁に後頭部や背中をべったりとつけて立ってみてください。

 

腰の部分と壁との間に「手」がするすると余裕で入ってしまうようであれば、反り腰になっている危険性があります。

 

べたっと腰の部分が壁にくっつくことも良くないのですが、手がなんとか通るくらいかな、という隙間でちょうどよいと思ってください。

 

後頭部がベタっとくっつきづらい人は、背中が曲がっている証拠です。

 

反り腰では、それ以上腰を反ることを避ける事、荷物を抱えたまま体をねじる動作を避ける事、などが動作の基本です。

 

歩くときも、変に胸を張って姿勢よく!なんて思うと逆効果です。

 

良い姿勢をめざすのであれば、軽く顎を引く、肩甲骨を少し引く、程度で十分です。

 

ふんぞり返るようにするなど、もってのほかです。

 

反り腰でそのほかの注意としては、荷物を運ぶ際にはできるだけ体の近くで持つ、ねじる動作を行わない、などです。

 

ちょっとした意識で腰椎分離症は防ぐことができますし、痛みをなくすことも可能です。

 

腰が反り過ぎているのはやはりリスクが大きいものです。

 

改めて良い姿勢を考えてみませんか?

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