椎間板ヘルニアは遺伝で発症するの?
椎間板ヘルニアは遺伝するという話がありますが、実際はどうなのでしょうか?
顔、体質、病気、体臭などなど、親から遺伝すると言われるものは、かなりたくさんあります。
まず、椎間板ヘルニアとは、椎間板の中にある髄核(ずいかく)や繊維輪(せんいりん)の一部が何らかのきっかけによって、突出してしまうことで、神経を圧迫してしまう状態です。
神経を圧迫するということは、そのまま痛みとなりますので、腰部の椎間板ヘルニアになると激痛が走るわけです。
ここでは、そんな椎間板ヘルニアと遺伝の関係についてご説明します。
椎間板ヘルニアが遺伝すると言われる原因は?
椎間板ヘルニアが遺伝すると言われる原因は一体何でしょうか?
では、まず椎間板ヘルニアについてご説明しましょう。
椎間ヘルニアは、重い物を運んだりする重労働で腰部に負担のかかる仕事や、デスクワークなど前傾姿勢をとる方に多いとされています。
しかし、これらはあくまで椎間板ヘルニアを発症させるキッカケであることが多いです。
椎間板ヘルニアの原因としては、遺伝である可能性が高いとされています。
ただし、親が椎間板ヘルニアになったことがあるからといって、必ずしも子どもが椎間板ヘルニアになるわけではありません。
遺伝とは、あくまで「椎間板ヘルニアになりやすい」という状態です。
では、なぜ、遺伝の要素が大きいのでしょうか?
実は、椎間板ヘルニアになりやすい骨格があり、骨格は遺伝の要素が大きいからです。
たとえば、生まれつき椎体のアライメント(骨の位置)や変性があると、年齢を重ねるごとに、椎間板ヘルニアになるリスクが高まってきます。
椎間板ヘルニアが遺伝した場合、どうすれば良いのか?
親も椎間板ヘルニアを持っていて、自分にも遺伝の要素があると分かったら、どうすれば良いのでしょうか?
椎間板ヘルニアの遺伝的な要素の影響は大きく、生まれ持った骨格であるため、それ自体を改善するのは困難でしょう。
しかし、もちろんですが、椎間板ヘルニアを予防する事は可能です。
たとえば、椎間板ヘルニアのきっかけである、重労働や前傾姿勢をとりやすい職業に就いている方は特に注意が必要です。
そのような職業についていらっしゃる場合、すでに椎間板ヘルニアや腰痛で悩んでいる方も多いと思います。
重労働や前傾姿勢の多い職業には「就くべきじゃない」などと言うつもりはありません。
なぜなら、意識して動作に注意すれば、椎間板ヘルニアに対する問題は無いからです。
たとえば、重たい物を持ったりする場合は、しっかり膝を床につけて、足の力を利用して持ち上げましょう。
それによって腰部の椎間板への負担を軽減する事ができます。
また、市販で売っているコルセットなど着用するのも良いでしょう。
デスクワークなどされている方は、猫背などにならないよう姿勢には十分注意しましょう。
どうしても、背中が曲がってしまうという方は、腰部にクッションなどを入れて、なるべく背もたれと腰の間に隙間を作らないようにしましょう。
また、30分~1時間おきに背伸びなどのストレッチをすると、腰部へのケアになります。