椎間板ヘルニアは治るのか?ということについて
椎間板ヘルニアは治るのかどうなのか?ということについて気になるという方は多いことでしょう。
特に、椎間板ヘルニアによる腰痛が長引いたり、再発して繰り返したりするという方の場合は、なおさらです。
「治るのか?」と不安な日々を過ごされることと思います。
ここでは、椎間板ヘルニアが治るのかどうなのか?また、その理由についてもご説明したいと思います。
椎間板ヘルニアが治るのか心配になる理由は?
椎間板ヘルニアが治るのか心配になるのは、症状の異なるタイプがあって不安になることが原因かも知れません。
椎間板ヘルニアには、脱出型ヘルニアと膨隆型(ぼうりゅうがた)ヘルニアの2つのタイプが存在します。
脱出型ヘルニアは、発生直後には激しい痛みが生じますが、2~3ヶ月程度で完治する事が多いです。
膨隆型ヘルニアでは、痛みは脱出型ヘルニアと比較して軽度ではありますが、完治するのが長引いてしまうことが多いです。
脱出型ヘルニアの場合、脱出したものを異物と判断し、貪食細胞によって吸収されるため、完治が速いと言われています。
また、椎間板ヘルニアの中には、手術しなければならないケースもあります。
ちなみに、手術適応かどうかは、膀胱直腸障害(ぼうこうちょくちょうしょうがい)の有無によって決まります。
排尿・排便の異常や、肛門周囲の感覚消失の場合、手術するケースが多いことを覚えておきましょう。
また、頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアの場合は、完治する事が難しいケースも多いため、手術する事の方が多いです。
椎間板ヘルニアは治るのか?その答えは?
椎間板ヘルニアは、結局のところ、治るのでしょうか?
結論から言えば、ほとんどの椎間板ヘルニアは完治できます。
ですから、痛みが落ち着くまでは安静にしておきましょう。
椎間板ヘルニアは、神経のある後方へ圧迫する事で腰痛が出るケースがほとんどです。
そのため、身体を反らす方向へ動かすと、症状が緩和するケースが多いです。
身体を反らす事で、圧迫している髄核(ずいかく)や繊維輪(せんいりん)を前方へ押しやる事ができます。
すると、症状の緩和が期待できるとともに、飛び出した髄核や繊維輪の吸収を速める事ができるため、早期回復が見込めます。
その際の注意点としては、椎間板ヘルニアの型によっては、身体を反る方向への運動が症状の増悪につながる場合があるということです。
ですから、身体を反った際、症状が悪化してしまった場合は、反る運動は行わないようにしてください。
その後は、椎間板ヘルニアは再発するケースもあるため、身体のケアは怠らないようにしましょう。
なお、椎間板ヘルニアになった方で、安静にしていても痛みが軽減しない場合や、排便・排尿の障害などがみられた場合は、早急に医療機関へ受診してください。