椎間板ヘルニアの症状と診断について

椎間板ヘルニア 症状と診断

 

椎間板ヘルニアは、現れる症状によって診断される内容が異なります。

 

たとえば、椎間板ヘルニアになった部位によって、あらわれる症状も診断も違います。

 

たとえば、首の部分の頸椎(けいつい)に現れれば「頸椎椎間板ヘルニア」

 

腰の腰椎(ようつい)に現れれば「腰椎椎間板ヘルニア」と診断されます。

 

ちなみに、椎間板は椎骨の中心部にあるゼリー状の「髄核」と、外縁である「線維輪」から成り立っています。

 

椎間板ヘルニアは、その中でも軟らかい髄核が突出することで起きます。

 

骨の芯からゼリーが飛び出るようなイメージですね。

 

不思議なことに、症状の現れ方と髄核の突出している度合いに比例関係はありません。

 

髄核がそれほど突出していないのに、強い痛みを生じることもありますが、突出していても、そんなに痛まないこともあります。

椎間板ヘルニアの症状と診断をもっと詳しく

椎間板ヘルニアのイメージと言えば「腰の痛み」だと思いますが、それは「腰椎椎間板ヘルニア」と呼ばれます。

 

腰椎椎間板ヘルニアが診断される際、急に重いものを持ったり、腰を捻った際に激痛が走る「ぎっくり腰」から発症するケースが多いです。

 

ぎっくり腰は、あまりの痛さから「魔女の一撃」なんて呼ばれていますね。

 

ぎっくり腰(急性腰痛)は、激痛でしばらく動けない状態が続きますが、ほとんどの場合、2~3週間もあれば一応の痛みは治まります。

 

しかし、腰椎椎間板ヘルニアの症状は、慢性化することも多いです。

 

慢性化した場合、腰が重くだるいという症状や鈍い痛みが出ては現れるという症状を、繰り返したりします。

 

急性・慢性、どちらの椎間板ヘルニアも、坐骨神経痛が引き起こされることが多いです。

 

坐骨神経痛の症状は、臀部(お尻)から太ももの後ろ、膝からつま先にかけてしびれや激痛が走ったりするのが特徴です。

 

また、首の椎間板ヘルニアである頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアというものもあります。

 

頸椎椎間板ヘルニアは、首に痛みが生じることで、自由に動かせなくなることがあります。

 

また、多い症状としては、神経根が圧迫されることで、左右どちらかの手や腕に、しびれ・脱力感などを伴います。

 

このように、椎間板ヘルニアの症状は現れる部位によって、その診断内容が大きく異なるのです。

腰椎椎間板ヘルニアの症状を診断する方法

一般的によく聞く「腰椎椎間板ヘルニア」の症状を診断する方法についてご説明します。

 

腰椎椎間板ヘルニアの診断は、まず「CTスキャン」や「MRI」による「画像検査」が実施されます。

 

椎間板ヘルニアは、レントゲンでは発見ができませんので、この2つが用い
られるわけです。

 

しかしCTもMRIも、腰の痛みに対しては一つの目安にすぎません。

 

実際に、画像に写った椎間板ヘルニアがどんな痛みになって現れているのかは、さらに他の検査が必要になってきます。

 

逆に、画像を見ただけで「椎間板ヘルニアです」と診断された場合、その診断結果に対して疑問を持ったほうが良いかも知れません。

 

もしも、手術なんて言われてしまっては、取り返しのつかないことになってしまいますからね。

 

そして、もう一つ行われる検査が「神経学的検査」です。

 

これは、本人が安静状態の時に、筋力や感覚に異常がないかどうかを、検査する方法です。

 

各部位の筋肉の動きに対して、皮膚感覚の異常がないかを調べるわけです。

 

特徴としては、全身に渡って検査をしますので、腰痛原因がよりみつけやすいと言えます。

 

腰椎椎間板ヘルニアの症状を診断する方法は、他にもいろいろな方法があります。

 

キチンと調べて、すべての設備が万全に整った病院を選ぶようにしましょう。

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