椎間板ヘルニアとむずむず脚症候群の関係性について
椎間板ヘルニアが、むずむず脚症候群から起きるという話がありますが本当でしょうか?
むずむず脚症候群は、最近増えている「脚がムズムズするから眠れない」という人たちの多くがかかる病気です。
そんな「むずむず脚症候群」が椎間板ヘルニアと関係するという話なのです。
では、実際のところは、どうなのでしょうか?
ここでは、椎間板ヘルニアと、むずむず脚症候群の関係性についてご説明します。
椎間板ヘルニアとむずむず脚症候群は別物?
では、椎間板ヘルニアとの関係の前に、むずむず脚症候群についてご説明しましょう。
むずむず脚症候群とは、別名「レストレスレッグス症候群」とも言われていて、ストレスによる神経異常の疾患です。
むずむず脚症候群の主な症状としては、「じっとしていると、脚がむずむずして動かさないと気持ちが悪い」や「脚を動かすとむずむずが解消される」のようなことが現れます。
このような症状が夕方から夜にかけて悪化する場合、むずむず脚症候群の可能性が高いと言われています。
椎間板ヘルニアは神経を圧迫するため、神経症状が出現する事が多いです。
強い痛みを伴う事も多い椎間板ヘルニアですが、軽度の場合、脚の違和感事を生じる事が多々あります。
この違和感が、むずむず脚症候群と非常に似ていることから、間違えやすいと言われているのです。
しかし、椎間板ヘルニアとむずむず脚症候群は、それぞれ治療法が異なります。
病院に受診する際も、症状によっては場違いな「科」を受診してしまう場合があるため、症状をしっかりと見極める必要があります。
椎間板ヘルニアとむずむず脚症候群のどちらかで悩んだら?
椎間板ヘルニアなのか、むずむず脚症候群なのかは、シロウトでは区別が付きません。
ですので、むずむず脚症候群の症状(らしきもの)が出現したら、まず医療機関に相談しましょう。
しかし、椎間板ヘルニアとむずむず症候群の治療法が異なるため、受診する科を間違えると、症状の改善が難しい場合があります。
そのため、鑑別が必要と考えてください。
椎間板ヘルニアとむずむず脚症候群の大きな違いは、筋力低下と感覚鈍麻です。
むずむず症候群の場合、椎間板ヘルニアのような局在的な筋力低下と感覚鈍麻は見られません。
むずむず症候群だと思ったら、神経内科や精神科・睡眠障害専門医の方に診てもらう方が良いでしょう。
また、むずむず症候群と椎間板ヘルニアでは、原因が大きく異なります。
むずむず症候群はストレスや食生活の影響を受けやすいため、気分転換や食生活の見直しなど行うと良いでしょう。
椎間板ヘルニアの場合は、身体を曲げるか反らすかで、症状の悪化や緩和が見られる事が多いです。
緩和する方向への反復運動や、その姿勢で過ごす時間を確保し、早期回復に努めると良いでしょう。