腰椎分離症とは、どんな病気?

腰椎分離症

 

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)とは、成長期(10代)の若いスポーツ選手に多く見られる腰痛の原因です。

 

たとえば、成長期真っ盛りの10代のお子さんが、部活動などでスポーツを一生懸命やっていて急に腰が痛くなった。

 

また、運動することはできても、背面に身体を反らすと腰が痛い。

 

運動中には腰痛があるのに、ふつうに生活する分にはまったく痛くない。

 

などなど・・・

 

上記のような自覚症状がある場合、「腰椎分離症」の可能性があります。

 

ここでは、腰椎分離症とはどんな病気なのか、その原因や改善法についてご説明します。

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)とは?記事一覧

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)の症状についてご説明します。では、まず「腰椎分離症」のメカニズムついて詳しく見てみましょう。腰椎分離症とは、主に20歳以下、それも10~14歳の成長期のお子さんに一番良く見られる病気です。スポーツで過酷なトレーニングを行ったり、腰部が回旋するなどの負担がかかることで、腰椎の後部にある「椎弓(ついきゅう)」という骨が、徐々にひび割れてきて、疲労骨折を起こします。腰椎...

腰椎分離症の原因には、どのようなことがあるのでしょうか?腰椎分離症(ようついぶんりしょう)の原因の一つとして、スポーツなどの激しい運動によって起きるということが挙げられます。腰椎分離症は、20歳以下の成長期の若者に多いのですが、特に多いのが「中学生頃」だと言われています。その原因は、世代的に、まだ筋肉や骨が成長段階で成熟しておらず、そこに激しい運動が加わることによって、疲労骨折を起こすためです。腰...

腰椎分離症になった時、どのような応急処置を行えばよいのでしょうか?腰椎分離症は、若い人の場合は激しいスポーツなどの運動による疲労骨折が原因で、中高年以上の年齢になると、骨が弱くなることが原因であることが多いです。基本的には、骨折ですから応急処置は「一時的なもの」と思いましょう。腰椎分離症には、腰痛が片側だけに現れたり、背中に痛みが走ったり、重くて鈍い痛みで上体を後ろに反ると痛みが増すなどの特徴があ...

腰椎分離症が生まれつきという話がありますが、どうなのでしょうか?腰痛で整形外科を受診するとレントゲンやMRIを撮ることがほとんどです。また、腰痛以外でも腰回りのレントゲンを撮ることもあるのですが、その中で・・・「腰椎が分離してますね」「腰椎分離症です、腰痛くない?」なんて言われて驚く人が結構います。腰椎分離症は本来一つになっている腰椎の一部が離れている状態です。この腰椎分離症は生まれつきの場合と、...

腰椎分離症と肥満は関係ありますか?ということを質問される方がよくいらっしゃいます。腰椎分離症は、生まれつき、または習慣による繰り返しのストレスによって腰の背骨の一部が離れているものです。習慣によって腰椎分離症になった場合、治るタイミングを逃してしまうと「骨そのもの」はもうくっつくことはありません。ただし、治ることがないといっても適切な体の使い方を身に着ければ、骨がくっ付かなくても痛みが出なくなりま...

腰椎分離症と「反り腰」には深い関係があると言われますが、どういうことでしょうか?まず、腰椎分離症は腰の背骨の一部が生まれつき、または繰り返しのストレスによって離れてしまうものです。腰痛が主な症状ですが、実際ほかの腰痛と痛みの出方はあまり変わらず、レントゲンを撮って初めて判明することがほとんどです。その中で、普段は姿勢が良く見えるのに腰椎分離症になるのが「反り腰」の方です。反り腰の方には、腰椎分離症...

「立ち仕事で腰が痛くなり、病院で腰椎分離症と言われました。重いものを抱えることはあまりないのに・・・」・・・ということを、よく耳にします。腰椎分離症は、腰の背骨の一部が生まれつき、または繰り返しのストレスによって離れてしまうものです。繰り返しのストレスといっても様々で、代表的なのが野球のピッチャーや競泳選手です。良く起こる年齢も骨が完成しきっていない思春期の中高生くらいなので、大人にはあまり関係な...

「最近、徐々に足に力が入らなくなって、歩けないんです」腰椎分離症になったことがあるご高齢の方に、このような話を聞くことがあります。腰椎分離症に限らず、足に力が入らなくなり、歩けない状態になるケースは、坐骨神経痛や腰部脊柱管狭窄症などほかにもあります。しかし、腰椎分離症を伴う場合、急に歩けない状態になる、進行が速いなどの特徴があるため、重症になりやすいのです。ここでは、腰椎分離症で歩けない状態になる...

「腰椎分離症と若いころにいわれたんですが、最近足のしびれがあります。関係ありますか?」・・・ということを、ある程度の年齢になった方から聞くことがあります。腰椎分離症で足のしびれが出ることは、そこまで多くはありません。理由としては、腰椎分離症になってすぐ足のしびれが現れるわけではないからです。ここでは、腰椎分離症と足のしびれとの関係につてご説明します。

「腰は痛くないんですが、健康診断でMRIを撮ったら腰椎分離症と言われました」という話を聞くことがあります。腰は痛くないのに、MRIやレントゲンをたまたま撮ることがあり、腰椎分離症を指摘される方がいるのです。その際、腰椎分離症とは、骨が分離している「疲労骨折」のようなものという説明を受けることになります。しかし、言われた方からすれば「分離してたら痛いんじゃないの?今腰は全く痛くないんだけど?」と思う...

腰椎分離症の禁忌とは、どんなことでしょうか?「腰椎分離症を指摘されたけど、痛くないから禁忌(やってはいけないこと)はない」と自己判断される方がいらっしゃいます。もちろん、何をしても良いはずはありませんし、禁忌は存在します。腰椎分離症は、腰の骨の一部が繰り返しのストレスによって疲労骨折のようになり、骨が離れてしまうものです。疲労骨折のようと言っても、実は腰椎分離症はあまり強い痛みを出さない場合が多い...

「腰に違和感があるからレントゲン撮ってもらったら腰椎分離症だと言われた。すごく強い痛みがあるわけじゃないのに・・・」・・・という話を耳にすることがあります。腰の違和感程度でも、実は腰椎分離症になっていた、腰椎分離症になりかけていたという若い方が結構います。(年齢を重ねた成人の場合、いつ分離症になったのかわからないため何とも言えないのですが)ここでは、腰椎分離症の違和感の関係についてご説明しようと思...

腰椎分離症で起こる痛みにはいくつかの原因があります。たとえば、分離した骨の部分での炎症はもちろんですが、分離した骨が周りの筋肉や靭帯、椎間板を刺激することで起こる炎症もあります。また、分離した部分は全く痛みがなく、分離した部分がよく動くために周りの筋肉からくる痛みなどもあり、挙げればいろいろ出てきます。腰椎分離症の急性期では、分離した骨の部分での炎症が起き、そこから痛みがでることがありますが、激し...

「腰椎分離症でおしりが痛むことってありますか?」・・・という質問をいただくことがあります。おしりがしびれたり、痛みが出たりするという症状はいろいろなものが考えられます。そもそも、腰椎分離症は、繰り返しの動作によって腰の骨の一部が「疲労骨折」のような状態になり、分離することです。基本的に腰椎分離症は、腰の骨、腰椎という部分の問題なので、おしりに直接的に痛みやしびれが出ることはありません。では、どうし...

「最近スポーツしていたら腰も膝も痛くて・・・」「腰椎分離症と昔言われたけど、腰は全く痛くなかった、でも最近になって腰も膝も同時に痛くなった」という訴えを聞くことがあります。腰椎分離症は反る動作の繰り返しにより腰の骨の一部が疲労骨折のような状態になることです。なので、膝の痛みとは関係はなさそうに見えますね。しかし、実際はどうなのでしょう。ここでは、腰椎分離症と膝の痛みとの関係性についてご説明します。

腰椎分離症は押すと痛いかどうか?こんな質問を投げかけられたら、あなたは何と答えるでしょうか?多くの方が、そりゃあ痛いに決まってるだろうと答えることでしょう。しかし、腰椎分離症は「押すと痛い」とは限らないのです。腰椎分離症は、繰り返しのストレスによって腰の骨の一部が疲労骨折のようになり、分離してしまうものです。疲労骨折になっているなら痛いだろうというのは当たり前だと考えがちですが、実はそうでもないの...

腰椎分離症とは、繰り返しのストレスで腰の骨の一部が疲労骨折のようになり、分離してしまう状況です。背骨だから腰の真ん中や全体が痛いんでしょ?と考えがちですが、実は片側だけが痛いケースもあります。腰椎分離症は、痛みの場所が腰全体であったり、腰の片側であったり、様々な場所に痛みを出すことがあります。ここでは腰椎分離症によって腰の片側だけ痛いというケースについてご説明します。

腰椎分離症で、痛みを繰り返すというケースがあります。腰椎分離症は、繰り返しのストレスで腰の骨の一部が疲労骨折のようになり、分離する状態です。基本的に、最初の痛みはあっても徐々に落ち着いて、最後には全く痛くなくなることが多いです。しかし、そんな腰椎分離症であっても、痛みを繰り返す方がいらっしゃるのです。今回は、腰椎分離症で繰り返す痛みがある方について書いていこうと思います。

腰椎分離症の好発年齢は、いわゆる成長期、思春期の若い方に多いようです。また、若い時期に軽い腰痛だと軽んじて検査をせずに、大人になってから腰痛で検査したら実は腰椎分離症だったなんてことはザラにあります。なので、好発年齢の時期に腰椎分離症になっている人はもっと多いかもしれません。ここでは、腰椎分離症に好発年齢についてご説明します。

「腰椎分離症といわれましたが、腰痛だから背筋は鍛えた方がいいですよね?」・・・などという話を耳にすることがあります。「腰痛」=「腹筋、背筋を鍛える」ということは常識のように言われていますよね。最近では、腹筋背筋を含め体の中心を「体幹」といって鍛えるトレーニングがブームのようになっています。(サッカーの長友選手の本が有名ですね)では、腰椎分離症で背筋を鍛えることはよいことでしょうか?答えはもちろん「...

腰椎分離症と(腰椎)椎間板ヘルニアは、どちらもよく聞く病名です。ところで、その違いはいったいどこにあるのでしょうか?腰椎分離症も(腰椎)椎間板ヘルニアもあまりにも有名な病名過ぎて、その違いやそれぞれの症状が明確にわかる方少ないかも知れません。今回は、腰椎分離症と腰椎椎間板ヘルニアとの違いについて詳しく書いていこうと思います。

「腰椎分離症は疲労骨折のような状態なのでカルシウムがいいだろう!」というのは皆さん思われることではないでしょうか?もちろん骨のためにはカルシウムはとても大切な栄養素です。特に、成長期になりやすい腰椎分離症では、カルシウムが足りなくなることが原因の一つとしても考えられています。腰椎分離症は繰り返しのストレスが一か所の骨に加わり続けることで疲労骨折のような状態になることです。そのため、カルシウム不足に...

大人になって腰椎分離症といわれることは結構多いものです。腰椎分離症は、実は若いころに分離していたり、生まれつきだったり、ということがあっても腰痛がなく、無症状のまま経過することも多いです。大人になって、仕事などにより腰に負担をかけたときにはじめて痛みが出るということがざらにあります。そのため、大人になってはじめて腰椎分離症になるよりも、痛みが出たのが大人になってからというケースが多いです。いつ分離...

腰椎分離症の安静期間は、どれくらいを見ておけばよいのでしょうか?腰椎分離症は、腰部の椎骨の前側にある「椎体」と後側にある「椎弓」と呼ばれる部分が、疲労骨折によって分離した状態のことです。つまり、腰椎分離症は椎骨の「骨折」なのですから、ふつうの骨折治療のように、安静期間はしっかりと取る必要があります。安静期間の長さは、治療内容や目的によっても違ってきます。たとえば、腰痛の軽減を目的にする場合は、1~...

腰椎分離症に効果的なストレッチ方法をご紹介します。腰椎分離症による痛みやしびれなどは、効果的なストレッチを行うことによって、かなり改善することができます。20代以下の若い方にとても多い腰椎分離症ですが、若い頃には、その症状が出ないまま、大人になってから「腰痛」などを発症する方も、実はたくさんいらっしゃいます。中高年に入ってから腰椎分離症の症状が現れる原因は、腰部の周辺筋肉が、加齢によって衰えたり、...