脊柱管狭窄症は筋膜によって痛むって本当?

脊柱管狭窄症 筋膜

 

脊柱管狭窄症による痛みの原因に「筋膜」が関わっているという話がありますが、実際はどうなのでしょうか?

 

まず、筋膜とは、文字通り、筋肉や臓器、腺(分泌を行う臓器)を包む膜のことを現し、靱帯や腱などにも存在します。

 

筋膜は第2の骨格とも呼ばれ、筋膜だけ残しても人の身体の形が残るとされています。

 

そんな筋膜に、脊柱管狭窄症の痛みの原因が潜んでいるというのです。

 

ここでは、脊柱管狭窄症と筋膜の関係性についてご説明します。

脊柱管狭窄症が筋膜によって痛む原因は?

脊柱管狭窄症が筋膜によって痛むといわれる原因は何でしょうか?

 

まず、筋膜と脊柱管狭窄症は関連性がないと思われますし、直接的な原因になるとは考えづらいです。

 

しかし、結果的に脊柱管狭窄症が筋膜によって痛む可能性はあります。

 

筋膜は、先ほども話したように、全身にまんべんなく存在します。

 

筋の膜とありますが、靱帯や腱にも存在し、関節への影響が強く現われる事があります。

 

筋・靱帯・腱にストレスが生じると、関節にもストレスが生じてしまいます。

 

長期間ストレスにさらされた関節は、炎症や変形を引き起こしてしまいます。

 

炎症はさらに骨を脆弱化させ、骨粗しょう症やさらなる変形の原因となる恐れがあります。

 

特に腰部では、ほとんどの時間、ストレスにさらされるため、変形や痛みが生じやすい箇所にあたります。

 

腰椎の変形は、脊柱管を狭めてしまい、神経症状や痛みを引き起こす事になります。

 

そして、筋膜の上にある神経は、筋肉の上の神経よりも痛みを感じる部分が豊富にあります。

 

そのため、脊柱管狭窄症になったことによって、筋膜の痛みを感じる神経が圧迫されて痛みを感じやすいとも言えるでしょう。

脊柱管狭窄症が筋膜によって痛むのを防ぐには?

脊柱管狭窄症が筋膜によって痛む場合、その対処はどのようにすれば良いのでしょうか?

 

脊柱管狭窄症の直接的な原因にはなりませんが、筋膜の短縮や硬結、癒着は長い時間をかけ、結果的に脊柱管狭窄症を発症してしまう可能性があります。

 

そんな筋膜に対しての対処方法としては、ストレッチと筋膜リリースが存在します。

 

テニスボールを使うストレッチは有名かも知れません。

 

ストレッチ方法としては、背もたれと腰の間に、テニスボール(テニスボールぐらいの堅さや大きさの物であれば何でもいいです)を入れ、それを背中でボールを転がすように動く方法があります。

 

このストレッチは、筋膜リリースに近い効果を発揮してくれます。

 

コツとしては、骨盤を前後傾させるようにして動かすと上手にできます。

 

この方法は、テニスボールが当たっている場所にあまり圧が加わらないため、物足りなく感じるかもしれませんが、それで十分効果があります。

 

また、骨盤を前後傾する事で、ストレッチ効果も発揮するため、腰部に不安のある方は是非オススメです。

 

脊柱管狭窄症が筋膜によって強烈に痛む場合、それを防ぐためにもストレッチを取り入れて、筋膜リリースをして挙げましょう。

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