脊柱管狭窄症と運転の関係性について
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)の方が、車の運転をするのに頭を悩ませることは多いと思います。
たとえば、毎日の通勤で車を使用されている方は大勢いらっしゃるでしょう。
座る姿勢や車による振動など、脊柱管狭窄症を患っていると、車の運転が苦痛に感じている方も多いのではないでしょうか。
通勤だけならまだしも、タクシーやトラックの運転が仕事だという方の場合、そのツラさは相当なものだと思います。
ここでは、脊柱管狭窄症と車の運転との関係性についてご説明します。
脊柱管狭窄症に運転が及ぼす影響は?
車の運転が、脊柱管狭窄症におよぼす影響としては、どのようなことがあるのでしょうか?
たかが車の運転だと思っている方には是非知っておいてもらいたいですが、多くの場合、運転の姿勢は不良姿勢にあたります。
車の運転の最中、頭頸部が身体よりも前方へ位置していて、座り方は「仙骨座り」になっていると思います。
この姿勢では、長い時間の運転は脊柱管狭窄症の痛みを誘発し、ものすごく苦痛になってしまいます。
脊柱管狭窄症方は、すでに変形等で脊柱管が狭くなっている状態です。
そのため、短時間の運転でも苦痛に感じてしまう方が大勢いらっしゃいます。
運転ではハンドルを握る際、必ず腕を持ち上げないといけません。
脊柱管狭窄症の方ですと、運転中に少しずつ腕が重く感じ、中には痺れを伴う場合があります。
もちろん、首や腰周りの重い感じや痛みを伴う事が多いです。
脊柱管狭窄症の運転において注意すべき点は?
脊柱管狭窄症の人が車の運転において注意すべき点は、何でしょうか?
まず、脊柱管狭窄症の運転への対策としては、定期的にストレッチをするか、自宅などでしっかりケアする事です。
たとえば、信号待ちしている間を使って、軽くストレッチするのも良いでしょう。
その方法としては、肩を回す運動がカンタンかつ効果的で良いと思います。
具体的には、肩甲骨から動かすイメージで、肩で円を描くように動かすのがコツです。
よく、この方法を指導した際、みられるのが腕を回してしまうという方ですが、それでは意味がありません。
脊柱管狭窄症では、肩甲骨から動かす事で、肩周りの筋のストレッチが可能になるからです。
肩の筋肉の多くは頸部(首)から伸びている筋も多く、筋膜で頸部の筋と連結しています。
そのため、パッと見は肩のストレッチに思えますが、首に対しても十分ストレッチはありますので実践してみてください。
脊柱管狭窄症で車の運転をする人は、自宅でできるケアの方法として、首周りの運動をしっかり行うことがあります。
前後・左右へゆっくりと動かし、頸部の可動性を保つ事で、症状を緩和させる事が可能です。
よく、首をならすかたが居ますが、その時はスッキリするかもしれません。
しかし、頸部には強いストレスになってしまうため、脊柱化狭窄症の方は絶対にやらないでください。