脊柱管狭窄症の禁忌~絶対にやってはいけない動作とは?
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)に限らず、私たちは何かの体の異変に対して思わずやってしまう行動があります。
たとえば、熱い!と思った瞬間に耳をさわるとか、鼻血が出たら首をトントンと叩くとか、その他にも思わずやってしまう行動がありますよね。
しかし、そんな思わずやってしまう行動の中には、禁忌(きんき)と呼ばれる「やってはいけないこと」があるのも事実です。
中には、迷信のようなことをやっていたら禁忌だったということもあります。
脊柱管狭窄症に対しても、やってはいけないと言われる禁忌が存在します。
ここでは、脊柱管狭窄症の禁忌についてご説明します。
脊柱管狭窄症の禁忌とは?
脊柱管狭窄症ではやってはいけない動作、禁忌(きんき)にはどのようなことがあるのでしょうか?
まず、腰が痛い時に思わずやってしまう行動で、背中を反らす運動は脊柱管狭窄症では禁忌となります。
よく、腰痛になった方の中で、ストレッチをするために腰を反らす人を見かけることがありますよね。
脊柱管狭窄症の場合、これをしてしまうと、症状を悪化させてしまう恐れがあるため、やってはいけません。
他にも、脊柱管狭窄症では腰を捻る動作も禁忌の一つです。
これも、同じく腰が痛いときにやってしまう動作で、腰部疾患全般でこの動作はやってはいけません。
腰椎(腰にある背骨)は、その構造的に「捻る」という動作は非常に苦手な動きの一つで、とても負担がかかる動作です。
もしかすると、捻る事で一時はスッキリするかもしれません。
しかし、結局すぐに痛みを生じたり、捻る前よりも痛みが増す場合が多いです。
また、脊柱管狭窄症の人は、物を拾う時など、深く身体を曲げる動作には注意が必要です。
脊柱管狭窄症の場合、身体を曲げると症状が緩和される事が多いですが、深く曲げた場合は逆効果になる恐れがあります。
以上の3点が、脊柱管狭窄症で絶対にやってはいけない動作、禁忌です。
いずれも、ついつい何気なくやってしまう動作ですので、意識して避けるようにしましょう。
脊柱管狭窄症の禁忌を行わないためには?
脊柱管狭窄症の禁忌と呼ばれる動作を行わないために、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?
前述したように、腰痛がある場合、禁忌とは知らずについやってしまう動作は、腰を反ったり捻ることです。
これをやると一時的にはスッキリするかもしれませんが、あとから痛みがぶり返す事が多いです。
特に、捻るという動作は、腰部は苦手であり、大きな負担となってしまいます。
ですから、脊柱管狭窄症の予防や改善のために、ぜひ行ってほしいのはストレッチです。
脊柱管狭窄症は、腰部の脊柱管という空洞が狭まることによって起きますので、それを広げるストレッチが有効なのです。
今回は、座った状態でもできる方法を紹介します。
まず、背もたれ等に「もたれかからずに」座って、腰を軽く曲げます。
その際、骨盤を寝かせるようにするイメージで行ってください。
次に、身体がまっすぐになるまで身体を伸ばします。
この動作を1回に20~30秒、5セットほど行ってください。
このエクササイズは、反らしすぎる事に注意するのと、骨盤を起こすイメージで行うということが大切です。
そうする事で、腰椎の動きの改善と、仙腸関節の動きが改善し、腰痛の軽減になります。