脊柱管狭窄症の原因について
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう))の原因について見ていきましょう。
今は、若い方でも、腰の痛みを感じることが多いですよね。
まず、腰痛は「生理的なもの」と「病気が原因のもの」があることを知っておきましょう。
最初に、世間でよく知られている病気である「椎間板ヘルニア」についてご説明します。
椎間板ヘルニアのご説明をするのは、脊柱管狭窄症という病気の原因になると考えられているからです。
椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症の関係については、後ほど解説をさせていただきます。
脊柱管狭窄症の原因になる椎間板ヘルニアについて
脊柱管狭窄症の原因にもなる(ついかんばん)ヘルニアという病気についてカンタンにご説明しましょう。
私たちは、骨によって体を支えて生きています。
その中で、全体の土台となる背骨は、骨が積み重なっていますが、その骨と骨の間に椎間板(ついかんばん)といわれる円形の線維軟骨があるのです。
椎間板は、ゼラチン状の髄核とコラーゲンをたくさん含んでいる線維輪から成っており、運動などによって椎骨にかかる衝撃を吸収してくれています。
健康な時には、骨と骨の摩擦を潤滑油になって支えてくれるために、痛みはありません。
しかし、この椎間板が外に出てしまい、そのまわりの神経を圧迫するために痛みが出るという状態が、椎間板ヘルニアなのです。
椎間板ヘルニアは、年齢を重ねるとか、運動のしすぎが主な原因です。
病院で治療を受けて椎間板ヘルニアが治癒しても、その後の生活で自己ケアを真剣に考え、再び痛みなどを起こさないようにしたいものです。
脊柱管狭窄症になる原因はなに?
ある日、70代の方が腰痛で整形外科を受診されました。
その方は、MRIなどの検査の結果で脊柱管狭窄症と診断をうけたのです。
では、この脊柱管狭窄症はいったい何が原因で起きたのでしょうか?
現在では知っている人が少ないですが、脊柱管狭窄症は、背骨の中にある脊柱管が狭くなることでたくさんの神経が圧迫されて、腰の痛みやしびれが起きることです。
脊柱管狭窄症の原因とは?
毎日を過ごすうちに、椎間板ヘルニアなどになったことがきっかけで、脊柱管が狭くなってしまうこともあります。
さらに、治療のための腰の手術で、脊柱管が狭くなるケースも考えられます。
(腰のトラブルは、他にも腰椎変性すべり症、変形性脊椎症もあります。これらの病気も年齢を重ねることで、骨に変形が生じて、まわりの神経を圧迫して痛みを感じる状態です。)
脊柱管狭窄症の患者様は、50代からの方が多いことが特徴ですから、年齢による骨の衰えとも原因のひとつになります。
しかし、年齢による骨の衰えは、仕方がないと諦めないでください。
小魚などに含まれるカルシウムが骨の形成に良いのは周知の通りですが、骨を元気にする食べ物を摂取することも、自己ケアのひとつになるのです。
また、脊柱管狭窄症は先天性なことが原因で発症することもあります。
つまり、何らかの原因で脊柱管が狭く産まれて来てしまい、そのまま成長したことで症状が出てしまうというケースです。