脊柱管狭窄症で首が痛い!~どうしてなの?
脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)になった方の中に「首が痛い!」と訴える方がいらっしゃいます。
脊柱管狭窄症と聞くと、ほとんどの場合は腰部疾患というイメージを持っていると思います。
しかし、脊柱管狭窄症は頸部(首の部分)でも起こる可能性があります。
そのため、首が痛いという症状を訴える方がいらっしゃるのです。
ここでは、脊柱管狭窄症で首が痛いと訴えるケースについて、その原因や対処法についてご説明します。
脊柱管狭窄症で首が痛い!となる原因は?
脊柱管狭窄症で首が痛い!となってしまう原因は、一体なんでしょうか?
まず、脊柱管狭窄症というのは、神経の通り道である脊椎の空洞(トンネル)=脊柱管が狭くなり、神経を圧迫されることで症状が現われる疾患です。
そのため、脊柱管が狭窄される箇所によっては、その名前も変化します。
たとえば、腰の部分なら、腰部(ようぶ)脊柱管狭窄症、首の部分なら、頸部(けいぶ)脊柱管狭窄症などの疾患名がつきます。
腰部同様、頸部(首)でも、首の周囲の痛みや指先のしびれ、手の巧緻性の低下(指先での細かな作業が行いにくくなる)、握力の低下を生じることがあります。
ですから、首が痛い!という頸部周辺の痛みプラス、上記のような症状がある方は、脊柱管狭窄症によるものである可能性が高いと言えます。
脊柱管狭窄症で首が痛い場合の対処法は?
脊柱管狭窄症によって首が痛い場合の対処法は、どのようにすれば良いのでしょうか?
前述した様な症状がある方は、脊柱管狭窄症の可能性が高いです。
その場合は、放っておかず、すぐに医療機関へ受診し、診てもらう事が先決です。
なぜなら、頸部(首)周囲のトラブルは、今後の日常生活に多大な影響を及ぼす危険性が高いからです。
脊柱管狭窄症による頸部周りの神経の損傷は、腕や手だけでなく、足の不自由にも繋がりかねません。
そのため、脊柱管狭窄症と首が痛い症状が現れて不安に感じた方は、すぐに医療機関へいくべきです。
ほとんどの場合、自宅療養プラス外来にてリハビリを受けるケースが多いです。
内容としては、温熱療法などの物理療法や理学療法士などによる運動療法です。
今回は、脊柱管狭窄症で首が痛いという方のために、簡単な首周りのストレッチを紹介します。
方法としては、以下のような感じで行ってください。
- まず、両肩を上の方向へ力強く持ち上げて5秒間待ちます。
- そして、5秒間だったら、そこからストン!と、力を抜き肩を落とします。
- これを、5回~10回ほど繰り返しましょう。
このストレッチによって、首の後ろを走行している筋肉の一つ僧帽筋(そうぼうきん)などのリラックス効果が高まります。
定期的に行うことで、首が痛い症状も緩和され、ほぐれてくることを感じられると思います。
また、頭を下の方にむけ、軽く手で押すことで、首の後ろにある筋のストレッチが可能です。
注意点としては、首周りの筋であるため、ゆっくり慎重に行うという事です。
すでに脊柱管狭窄症で首が痛いという方は、首周りの痛みが生じない範囲で行いましょう。