脊柱管狭窄症は温めると良いって本当?
脊柱管狭窄症になったら温めると良いという話がありますが、実際はどうなのでしょうか?
腰痛の場合、「温めることが大事!」と言われたと思ったら、逆に「冷やすことが大事!」と言われることもありますよね。
脊柱管狭窄症の場合も同じで、温めることと冷やすことで迷う方っていらっしゃいます。
実は、脊柱管狭窄症を温めることは良いとされています。
ここでは、脊柱管狭窄症を温めることについて、詳しくご説明します。
脊柱管狭窄症が温めると良いと言われる理由は?
脊柱管狭窄症が「温めると良い」と言われる理由は何でしょうか?
まず、脊柱管狭窄症の症状としては、足のしびれや痛み、感覚障害に間歇跛行が有名です。
しかし、それ以外にも腰部の痛みが強い場合が多く、日常生活を送るにも苦痛を感じてしまう事があります。
脊柱管狭窄症の場合、曲がった姿勢になりやすく、背中の筋肉が過剰に緊張してしまい、硬くなってしまう事が多いです。
脊柱管狭窄症によって筋が硬くなると、血流の流れが滞り、痛みを誘発してしまう原因となってしまいます。
それを温めることで血流の流れを改善し、痛みを和らげる効果をもたらしてくれるのです。
また、温めることは痛みの軽減だけでなく、リラクゼーション効果もあります。
そのため、脊柱管狭窄症によるストレスなどのメンタル面に対しても良い効果を発揮してくれます。
脊柱管狭窄症を温める方法と注意点
脊柱管狭窄症を温める事で痛みの軽減とリラクゼーション効果があるということは前述しました。
しかし、温めるという行為も、方法を間違えると皮膚トラブルの原因となります。
では、そんな脊柱管狭窄症を温める上での注意点を含めてお話していきます。
まず、温める方法としては、ホットパックが一番おススメです。
ホットパックの中身はゲル状の「シリカゲル」です。
シリカゲルは、乾燥剤の中に入っていますが、あれを想像すると分かりやすいでしょう。(もちろんゲル状なので違いますが)
ホットパックは、熱の放出がゆっくりのため、長時間に渡って脊柱管狭窄症を保温することができます。
しかし、ホットパックは自宅にない場合が多いでしょう。
なので、湯たんぽをタオルに巻いて使用したり、布団などを重ねて腰部を暖める方法もオススメです。
逆に、一番やってはいけないのは、カイロを使用する事です。
カイロでは高温になりやすく、皮膚トラブルを引き起こす可能性が非常に高いですし、温めるのも表面的であるためオススメできません。
また、基本的には、脊柱管狭窄症で温める部位は「腰部」です。
そのため、腰から来る「足の痛み」に対してはあまり使用しません。
何故かというと、足の痛みのほとんどは神経性のものが多いため、あまり効果が期待できないからです。
しかし、リラクゼーションによる神経性の痛みの軽減は期待できるでしょう。
そして、脊柱管狭窄症を温める際には注意点があります。
長い時間温めていると、感覚が低下している可能性があるということです。
あまり熱さなど感じにくくなっている事もあるため、温度には注意が必要です。
脊柱管狭窄症を温めるときには、適度に皮膚の状態を見るよう心がけましょう。