ぎっくり腰(急性腰痛症)で安静にしていることは仕事上問題ない?
ぎっくり腰(急性腰痛症)になった方が「どの位の期間安静にしていれば仕事復帰して良いのか」について、悩まれるケースもあるようです。
なぜなら、ぎっくり腰(急性腰痛症)の症状の特性上、他の病気などに比べて、意外に理解されないケースが多いからです。
たとえば、本人は安静にして万全状態で仕事に復帰したいと思っても、それが許されないケースというのがあります。
人間関係の問題なのか「迷惑をかけられないし早く復帰しなければ!」と完治していないまま、仕事に復帰する方も少なからずいらっしゃいます。
また、ぎっくり腰(急性腰痛症)は、外見からでは分かりづらいものです。
そのため、いざ仕事に復帰してしまうと周囲の人から気づかれず、元気な時と同じように仕事をさせられてしまうケースも多いのです。
まず、覚えておかなければいけないのは、ぎっくり腰(急性腰痛症)は、安静が第一だということです。
ぎっくり腰(急性腰痛症)で仕事に戻るための安静期間
では、ぎっくり腰(急性腰痛症)で仕事に戻るための安静期間は、一体どれくらい必要なのでしょうか?
結論から言えば、腰痛の度合いにもよりますが、最低でも「1週間」は見ておいたほうが良いでしょう。
ただし、ぎっくり腰(急性腰痛症)は、なったことがある人とそうでない人では、気持ちの理解度がまったく違います。
会社の方(上司など)の中に、ぎっくり腰(急性腰痛症)の経験者がいる場合は、配慮してくれる方がいるかも知れません。
しかし、ぎっくり腰(急性腰痛症) になった時は安静不可欠だということを仕事を一緒にしている人が、心理的に理解できない場合も考えられます。
余計な心配で頭を悩ますよりも、まずは整形外科などで診断してもらい、キチンと「診断書」を書いてもらいましょう。
診断書があれば、休業が明確に認められます。
すると、中途半端な「腰痛」という括りではなくなりますので、周囲の人の目もあまり気にならなくなるでしょう。
ぎっくり腰(急性腰痛症)が軽い場合は、安静?仕事?
重度のぎっくり腰(急性腰痛症)の場合、1週間位の休業が認められることが多いですが、症状が軽い場合はどうなのでしょうか?
「少しぎっくり腰気味だけど安静にするほどでもないかな?これくらいなら仕事は休まずに行こう。」
このような形で、仕事に向かう方も多いと思われます。
しかし、ぎっくり腰(急性腰痛症)は、患部がすでに「炎症」を起こしている状態です。
ふだんなら問題ない動きでも、多少でも腰に負担がかかる動作を行えば、激しい痛みに襲われ、重症になってしまう可能性もあるのです。
少しでも「ぎっくり腰」の症状を感じたのでしたら、最低1日くらいは安静にしておくことをお勧めします。
特に、ぎっくり腰は「椎間板ヘルニア」のキッカケとなる場合も考えられます。
大丈夫、大丈夫と過信せず、ゆっくり安静にして、万全の状態で仕事復帰してくださいね。