ぎっくり腰で歩き方を知ることは重要?
ぎっくり腰になった時、歩き方に困る方は多いように思います。
ある日突然、「グキッ」とぎっくり腰になっても動かないわけにはいきません。
ぎっくり腰になっても・・・
- トイレに行きたくなるかもしれない
- ご飯も食べなければならない
- 仕事にもいかなければならない
- あまりにも痛ければ病院に行かなければならない
当然、その時には、痛くない歩き方が必要になって来ます。
今回は、ぎっくり腰になったときの楽な歩き方(動き方)についてご紹介します。
ぎっくり腰の歩き方を知って楽に移動しよう!
ぎっくり腰になった時に、楽に歩ける歩き方を具体的にご説明しましょう。
ぎっくり腰の歩き方(1)~少し前かがみになる
ぎっくり腰の多くの場合、体がまっすぐならないという症状になります。
その場合は無理に体をまっすぐしようとせずに、いわゆる「猫背」で動くほうがよいです。
さらに言えば、少し膝を曲げ、両方の太ももを手で前から抑えるようにして(腕がつっかえ棒のような感じ)歩くと動きやすいことが多いです。
ぎっくり腰の歩き方(2)~がに股になる
ぎっくり腰の時、足をのばしてまっすぐ立とうとすると痛みが出やすいことが多いです。
歩き方としては、やや膝を曲げ、がに股になって動くほうが望ましいです。
さらに正面にまっすぐ歩くというよりもやや斜めになった(まさにカニのように)歩き方のほうが楽という方が多いです。
さらにさらに、その状態で壁沿いを歩くほうが望ましいです。
いくら「ぎっくり腰のための楽な歩き方」といっても痛みが「0」になるわけではありません。
いざというときに壁にもたれかかれると安全ですし、楽なようです。
ぎっくり腰の歩き方(3)~片方の腰を押しながら歩く
上2つとは少し異なり、まっすぐにはなれるけど、腰が左右どちらかにずれているような姿勢のこともあります。
この場合、ずれているほうから反対側に(右にずれているなら右手で右から左側に)腰骨を押しながらの歩き方がやりやすい人が多いです。
ぎっくり腰の歩き方(4)~おなかに力を入れる
これは、どのようなぎっくり腰でも共通ですが、腰が曲がったり反ったりすると痛みがでます。
そのため腰全体を棒のようにして固めてしまう歩き方のほうが動きやすいことが多いです。
そのため、軽くおなかをへこませるような歩き方を意識して動くほうが望ましいです。
さらに別の方法としては、横腹に指を軽く押し込み、その指を押し返すような力をいれながらの歩き方が歩きやすいです。
原則痛みが強い時期はあまり動かないほうが良いのですが、なかなかそうもいきませんので、ぜひ試してみてください。
ぎっくり腰の歩き方~いろんなものに頼りましょう!
ぎっくり腰になった場合の歩き方についてご紹介しましたが、注意点やその他の補助手段についてもお伝えします。
ぎっくり腰の歩き方の原則は以下の2つです。
- 痛みのある歩き方は避ける
- 少しでも楽に歩ける姿勢を探す
極端な悪い姿勢であっても痛みが少しでも楽であれば構いません。
急性期のぎっくり腰では、苦痛に顔をゆがめてまで良い姿勢にこだわる必要はありません。
今まで書いた歩き方のコツとしては、手で体の一部(腰骨、太ももなど)を押したり、壁にもたれたりなど何かと手で支えることは大切です。
また、上半身全体を、丸太のようにして動くことも有効です。
体を曲げたり反ったりせずに、まっすぐ立ち上がったり、座ったり、歩いたり、が基本です。
これらを意識すれば歩く時だけでなく、起き上がりなども楽になるでしょう。
注意点としては、足がしびれて力が入らない(スリッパが片方脱げるなど)、歩いていると腰よりも足の痛みが強くなり、しびれてくるなどの症状がある場合は、すぐに受診をお勧めします。
なぜなら、ヘルニアや脊柱管狭窄症などによって神経、脊髄を圧迫している可能性が高いからです。
そのほかの補助手段としては以下のものがあります。
ぎっくり腰の歩き方の補助手段(1)~腰サポーター
当たり前といえば当たり前ですが、想像以上に有効です。
病院でも用いられることが多いものです。
ただ、多くの方が誤解をしているのは、あくまで「動きやすくする」ためのものであり、「痛みがとれる」わけではありません。
痛みがまずまず我慢できる程度なら動ける範囲で動いていくのがぎっくり腰を治していく上ではよいです。
絞めるポイントは「腹巻にしない」「腰骨~お尻を包むように巻く」ことです。
多くの方が腹巻のようにして使われていますが、ちょうどズボンのベルトの高さがサポーターの縦幅の半分にくる程度の高さが理想です。
ぎっくり腰の歩き方の補助手段(2)~杖
杖は気が引けるかもしれませんが、ぎっくり腰になった方のなかには歩行器の人や、両手に杖を持って病院に行く人も少なくありません。
逆に言えば、杖を使って楽ということは手を使って体重を預けてあげられれば楽ということです。
そのため代わりに傘などをついてもよいですし、何もなければ手で壁を触りながら、体重をかけながら歩くと結構動くことができます。
歩くことに限らず屈むときや何かを取ろうとするときに壁に手をつく、壁にもたれかかりながら、などを行うと楽であることが多いです。
上半身の重さを何かに預けるという感覚が重要です。
頼れるものは何でも頼って、ぎっくり腰のつらい時期を乗り切りましょう!