ぎっくり腰を放置すると・・・~ほっときゃ治るでしょ?
ぎっくり腰を放置するということについて、どうなんだろう?と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかも知れません。
まず、ぎっくり腰を経験したことのある方は多いと思います。
そのため、ぎっくり腰になったとき、周りの経験者の人たちが「放置する」ことについても、いろんな情報を教えてくれます。
もちろん眉唾物のこともあれば、的を得ていることもあるでしょう。
そして、そんな周りからの情報で多いのが放置、つまり「ほっときゃ治るよ」です。
かなりアバウトな情報ですが・・・
ここでは、ぎっくり腰を放置するとどうなるのかについてご説明します。
ぎっくり腰を放置すると自然と治る?
まわりの人に言わせると、ぎっくり腰は放置すれば自然と治るということですが、はたして本当によいことなのでしょうか?
正解は・・・
6,7割正解といったところでしょうか。
この話で問題になるポイントは2点あります。
1点目は、ぎっくり腰のなかにはすぐに受診して検査が必要なケースもあり、その場合の放置はまずいということです。
たとえば、神経の症状や内臓からくるぎっくり腰であれば、早急に対応する必要があるでしょう。
2点目は、放置の仕方が問題です。
「放置=何でもしてよい」もしくは、ひたすら横になって休め良いということであれば、なお悪いです。
1点目に関しては、膝より下に症状が広がる、寝ていても痛い、しびれる、などの症状があれば、まずは受診を勧めます。
2点目に関しては、「放置=動けるようになったら動く」であれば正解です。
ぎっくり腰の苦痛に耐えるようなことを無理に行ってもたいして良くなりません。
だからと言って、ずっとじっとしているままなのは最悪です。
(これは医学界ではすでに常識になりつつあります。)
近年では、腰痛に限らずどのような手術のあとでもできるだけ早期にベッドから起き上がらせるのが常識です。
(もちろんその病気によって差はありますが)
ぎっくり腰は、「うまく放置する」ことが大切です。
キチンと対処はしながら、気持ちだけは放置、「まあ、ほっときゃ治る」という気楽な感じが良いでしょう。
ぎっくり腰をうまく放置する方法
ぎっくり腰は、うまく放置すれば良いというのは前述しました。
特に神経の症状や内臓からくるぎっくり腰でなければ、うまく付き合うことで治りを早くしたり、再発を予防したりできます。
よく「ぎっくり腰は癖になる」なんて言いますが、急性期のうちに放置せず、適切な対処をとれば癖になることは防げます。
そして、うまく「放置」することが大切です。
まずは、ぎっくり腰になってから2,3日は楽な座り方・寝方、楽な立ち方・座り方・歩き方など動き方のパターンを見つけられるかが勝負です。
クッション、タオルなどいろんなものを使って、楽な姿勢や動き方を探っていくのです。
そうしたうえで、放置して生活していただくのがよいでしょう。
また、この時期に痛い部分があまりにも熱を持つようであれば氷で冷やすことも有効です。
2,3日を超えてからは、今度は徐々に動き出すことが大切です。
楽な動き方を探しているので、その動きを繰り返すのもよし、ゆっくり体操(背伸び、腕回し、首回しなど)をおこなうのもよしです。
大切なことは、痛みで体が固まらないように徐々に動かしていくということです。
そんな風にして放置していた体を徐々にほぐしていくのです。
私個人としても、ぎっくり腰の経験はあります。
その場合、動けるようになったら近所のスーパーをまず歩く、ぼちぼち出来たら少し足をのばして大型ショッピングモールを歩く・・・というウィンドウショッピングを行っています。
店内であれば休憩するところもありますし、結構な運動になります。
固まった筋肉だけを無理にマッサージしたり、ストレッチするよりも、まずは軽いウォーキングのようなものが一番です。
皆さんもぎっくり腰になったらうまく「放置」してくださいね。