ぎっくり腰を予防するには?予兆はあるの?
ぎっくり腰は癖になることがあり、予防が課題であることは言うまでもありません。
ところが、ぎっくり腰の病態は様々あるんです。
予兆と思えることも様々あります。
ほとんどの方は、ぎっくり腰という言葉でひとくくりにしてしまっているので、果たして予防することが可能といってよいのでしょうか?
では、そんなぎっくり腰が予防できるのかどうかについて詳しく説明しましょう。
ぎっくり腰の予防は可能なのか?
実のところ、ぎっくり腰を予防するというのはかなり難しいことです。
そのため、完全に予防することは不可能だとされています。
「完全に」ということですからね。その点は誤解されませんように。
ぎっくり腰は、どのような予防策をとっても意味がないというわけではありません。
予防策を取り入れることで、ぎっくり腰になる確率を下げることが出来ます。
もちろん、実際になってしまったときの症状を軽減することも十分に可能なのです。
では、ぎっくり腰を予防するために重要なことは何でしょうか?
基本的には、「腰の大きな動きを出さないようにする」ということが重要です。
その方法は、大きく分けて2つあります。
一つ目は、腰に負担をかけないような生活習慣を身に着けることです。
たとえば、かがむ時には股関節や膝をしっかりと曲げたり、手を壁や椅子などに手をついたりするということです。
また、くしゃみや咳をする時も、ちょっと壁に手をつく、膝に手をつくなどすることが有効です。
そうすることで、上半身の重さを支えることになり、腰への負担を軽減することができるからです。
二つ目の方法としては、やはり「筋力を強化する」ということが大切です。
しかし、筋力強化なんて言うと、腹筋を6つに割るなんてことを想像する方がいらっしゃいます。
・・・が、そういう話ではありません。
「適切なタイミングで、適切な分だけ働くようにする」ということが大切です。
もう少し分かりやすく言うと、背骨という積み木が崩れそうになった時にちょうど良いくらいに支えてくれる筋肉というイメージですね。
腹筋を鍛えて固めすぎると体を動かすことができなくなります。
かといって固めることができないと、腰椎などの骨はグラグラしてしまうのです。
背骨という積み木の動きをコントロールできる筋肉と、とらえていただければよいでしょう。
では、続いてぎっくり腰の予防に対して、もう少し掘り下げて見てみましょう。
ぎっくり腰の予防策をもっと詳しく!
前述したように、ぎっくり腰を予防することは実は非常に難しいものです。
しかし、体の動きの習慣を身に着けることでぎっくり腰になる確率はかなり減らすことができます。
具体的には「腰だけを曲げる」という動きをいかに避けるかが重要です。
- しゃがむ時は股関節や膝をしっかりまげる
- 長時間しゃがんだままにならない
- 無理にしゃがまずに低い椅子に座る
などが大切なんですね。
あらかじめ重いものを抱える、長時間運転する、同じ姿勢をキープする、などがわかっている時にはサポーターを利用することもおすすめします。
ただ、サポーターに頼りすぎるのもあまりおススメではありません。
ですので、サポーターを使うのは限定的にした方が良いでしょう。
続いて、筋肉強化についても詳しく見てみましょう。
ぎっくり腰の予防!筋肉強化について
サッカーの長友選手が行っていたことで話題になった体幹トレーニングが代表的なものです。
基本はおなかに少し力をいれたまま動く習慣をつける、ということで十分でしょう。
- 横腹を少し膨らませるように力をいれる
- 腹式呼吸の練習をする
など、基本的なことを繰り返すだけでも筋力は徐々に向上し、使いやすくなってきます。
また、筋力という面では不十分ですが、ラジオ体操をゆっくり行うことも全身運動としては有効です。
ぎっくり腰の予防は、体の動きの範囲を広げ、かつ筋力も定期的に使うことが基本となります。
腹筋運動などを徹底的に繰り返すなどは、一見効果のあることのように思えるかも知れませんが、逆効果です。
特に、起き上がり腹筋などは腰に大きな負担がかかってしまうので、注意してください。
ぎっくり腰の予防のまとめ
では、最後にまとめです。
今回は、ぎっくり腰の予防について詳しく説明しました。
基本的に、ぎっくり腰の予防は以下の2つが重要です。
- 生活習慣の改善
- 筋力の強化
サポーターは、癖にならない程度に使うのが望ましいです。
ラジオ体操などをゆっくり行うのも全身の筋力強化のために有効です。
ぎっくり腰にならないように、しっかり予防をしていきましょう。