ぎっくり腰は椅子が原因で起きるって本当?
ぎっくり腰を発症してしまう原因の一つに、椅子に長時間座っているからだという話がありますが本当でしょうか?
確かに、私たちは普段の仕事や生活で、椅子に座っている時間が多いと思います。
デスクワークや勉強はもちろんのこと、タクシーやトラックのドライバーさん等も、ある意味「椅子」に座っている人たちと言えます。
人類史上、これほど椅子に座っていることはないとも言われていますからね。
そんな人たちの中に、ぎっくり腰が増えているというのも、うなずける気がします。
ここでは、そんなぎっくり腰と椅子の関係性についてご説明します。
ぎっくり腰は椅子の座り方によって発症する?
ぎっくり腰が、長時間「椅子」に座り続けている人たちに多いというお話はしましたが、その理由は何でしょうか?
ふだん、椅子に座っている時、姿勢を意識している人は、あまりいらっしゃらないと思いますが、そこにまず大きな問題があります。
あまり知られていないですが、座っている姿勢は腰部にとても負担がかかります。
悪い姿勢で座っていると、腰に負担がかかり、慢性腰痛だけでなく、ぎっくり腰になりやすい身体になってしまいます。
それにもかかわらず、あまり意識せず椅子に座っていると、不良姿勢になっている場合が多いです。
たとえ腰痛が出ていなくても、普段から腰部に負担をかけていると、いつも何気なく行っている動作でも、ぎっくり腰になる可能性があるのです。
ちなみに不良姿勢というのは、仙骨座り(猫背)または前屈みになっている姿勢です。
この姿勢は、腰部の一部分(点)に圧力がかかりやすく、その圧力がかっている箇所の、間接や筋肉には相当なふたんがかかります。
このような姿勢で過ごす事が多い方は、ぎっくり腰になりやすい身体と言えるでしょう。
ぎっくり腰に良い椅子や、椅子の座り方とは?
では、ぎっくり腰に良い椅子、または椅子の座り方は、どのようなものでしょうか?
まず、座っている姿勢が腰に負担がかかるのであれば、あまり座らない方が良いのではないか?と思うかも知れませんが、そうではありません。
実は、椅子に座ることそのものに原因があるのではなく、一番の問題は椅子の選び方や、椅子の座り方なのです。
それでは、腰に負担のかけない椅子や、その座り方を紹介しましょう。
まず、椅子の選び方ですが、座面(座る場所)が柔らかい椅子は避けましょう。
とくにソファーなどは殿部(お尻)が沈み込み、仙骨座りになりやすいです。
坐骨座りというのは、椅子やソファの上でお尻を滑らせつつ、背もたれにもたれ掛かるような座り方のことです。
坐骨座りになると、腰への負担が非常に大きくなってしまいます。
このような座り方にならないために、ある程度、堅い椅子や弾力のある椅子を選びましょう。
目安としては、座面を押して、離した際にしっかりと自分の手が押し返される椅子が良いでしょう。
次に、椅子の座り方ですが、なるべく腰はまっすぐにしましょう。
曲げると一部分に圧力が加わり、痛みや硬直が生じやすく、ぎっくり腰の原因となります。
しかし、ずっとその姿勢で居ることは難しいかも知れません。
その場合は、背もたれと背中に隙間が生じないよう工夫すると、ある程度の時間を楽に座って過ごす事ができます。
仕事上、パソコンを使う方は、隙間ができやすいため、クッションなど入れると、楽に過ごす事ができます。