ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因って?実はいろいろあります
ぎっくり腰(急性腰痛症)に悩まされる方はとても多いですね。
しかし、実はその原因が様々あることはあまり知られていません。
多くの方は、突然やって来る激しい腰痛くらいのことしかイメージにはないと思います。
しかし、ぎっくり腰といっても実は多くの病状があるのが本当のところ。
さらに原因となると、とても多くのことが考えられます。
今回はそのようなぎっくり腰の原因について、その病態も含めて書いていこうと思います。
ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因と症状は?
ぎっくり腰は、そもそも正確な病名ではありません。
そのため、症状や実際に痛めているであろう場所や原因などによって診断名としては大きく変わってくるものだ、とご理解いただければと思います。
まず、ぎっくり腰になったときに考えられる原因が腰椎椎間板ヘルニアの急性の状態です。
椎間板という背骨同士の間にあるクッションを傷めてしまう病態です。
症状としては、中腰で体を捻じる、さらに重いものを持ったままで歩く、なんてことで急に痛みがでてしまうものです。
ヘルニアになった場合、腰が痛いだけでなく徐々に足に力が入りにくくなったり、膝から下が寝ていても痛みがでたり、なんて症状も特徴的です。
次に考えられる原因が、椎間関節という背骨の関節が引っかかるような感じになるぎっくり腰があります。
症状としては、しゃがんだところから急に立った時や、体を捻った瞬間にギクッと腰が痛くなることがあります。
さらに、ぎっくり腰といっても腰椎という背骨の問題でない原因の時もあります。
代表的なものが、骨盤の関節、仙腸関節といわれるものの捻挫です。
若い人に多いのですが、床に座っているところから急に立とうとしたときや、体育座りから立った時、普段であればコタツから立つときなんかが要注意です。
痛みの症状としては、かなりピンポイントでズキッと痛むことが特徴です。
あと、背骨の関節以外でぎっくり腰になる原因としては、筋肉の問題があります。
極端にいうと「筋肉のこむら返り」のようなことが腰で起こることがあります。
長時間の同じ姿勢のあとに動こうとしたときや、ソファに座っていて気づいたら起き上がれなくなっていた、なんて症状もあります。
実は、先ほどの骨盤の関節の問題と並んで妊婦の方や出産後の女性によくあるぎっくり腰のパターンでもあります。
このように、ぎっくり腰と一口に言っても様々な原因や症状が考えられます。
適切な診断を受けることで初めてそれぞれに適切な対処ができます。
なので、まずは専門家に相談することをおすすめします。
ぎっくり腰になったら?予防法は動作の切り替えには要注意!
ぎっくり腰は若い方からご高齢の方まで幅広い方がなる可能性のあるものです。
なので、少なくともまずは、そうならないような注意点をしっておき、予防や対策を立てていくこと。
それが当たり前の行動になっていく、ということが大切になってきます。
では、ぎっくり腰にならないための予防・対策などについて書いていこうと思います。
先ほども書いたように、ぎっくり腰の原因にはいろいろあります。
しかし、実際にそうならないということを考えると、基本的な注意点や対策は同じようなところになるのです。
では注意点ですが、まずは「中腰」が最も危険なのは言うまでもありません。
当たり前のことですが、中腰を取るよりは股関節や膝をしっかり曲げる習慣をつけることが大切です。
そういった意味でいえば、実は足首の固さがぎっくり腰になりやすくさせているなんてこともわかると思います。
次に、注意が必要なのは「座り方」です。
車に乗っている時、食卓の椅子に座っている時、ソファ・・・などいろいろな場面でぎっくり腰にならないための対策には共通点があります。
それは骨盤を立てることです。
自分で座って腰骨を触った時に腰骨が後ろに倒れていると腰に相当な負担がかかり、ぎっくり腰になりやすくなるのです。
一般的にはどうしても背筋を伸ばしたほうがよいと思われがちです。
しかし、土台となる骨盤を少し立てたり、起こすようにすることの方が、よっぽどぎっくり腰を防ぐことにつながるのです。
- 背もたれにしっかりお尻をつけるようにする
- お尻の後ろ半分にバスタオルを折ったものを挟む
などの対策も、けっこう楽に骨盤の位置を良いところに保てるのでお勧めです。
その他に、ぎっくり腰になりにくくするための工夫としては、体の重さを腕でいかに支えられるかということがあります。
ちょっとかがむときでも壁などに手をつくということでもぎっくり腰はかなり防ぐことができます。
このようにちょっとしたことでも普段から心掛けることでぎっくり腰への予防・対策となります。
まずはいろいろと試して続けてみてください!