ぎっくり腰で腰が抜ける感じがするのは?
ぎっくり腰で、腰が抜ける感じになるというケースがあります。
腰がグキッ!!どすんと尻もち!!
なんてことを経験したことのある人がいるのではないでしょうか?
ぎっくり腰で、いわゆる腰が「抜ける感じ」と表現されるような症状です。
「ぎっくり腰」の症状は、腰だけに限らずいろいろなところに痛みが広がることがあります。
ただし、それだけでなく痛みが出る動きにも、さまざま特徴があります。
前かがみだけ痛いもの、座っている/立っていることがしんどいもの、座ってじっとしていれば大丈夫だけど歩くのが痛いもの・・・。
今回はその中でも、ぎっくり腰で腰が抜ける感じになる症状についてご説明します。
ぎっくり腰で抜ける感じになる原因は?
ぎっくり腰で腰が抜ける感じになる原因は何でしょうか?
これは、実際に腰が外れているわけではないのですが、まるで腰が抜けたように力が入らなくなる症状です。
- くしゃみ・咳をするとき
- 寝て起き上がろうとするとき
- 立ち上がろうとするとき
- ふと前にかがもうとするとき
そんな瞬間にストン!と力が入らず、抜ける感じになり、腰からお尻にかけて激痛が走ることがあります。
このぎっくり腰のよくあるケースとしては、朝の洗顔の場面や、お風呂で低い椅子に座ってシャワーを頭に浴びているとき、長時間の運転後に車から降りるとき、こたつから立とうとするときなどです。
では、なぜ、このようにぎっくり腰で抜けた感じになるのでしょうか?
原因はいくつかあるのですが・・・
多くの場合、骨盤の関節がうまく動かない(動きすぎる)ことに加え、周りの筋肉がしっかりと働かず、うまく支えられないことが考えられます。
中腰や立ち上がる動きの途中では、関節が動く必要があります。
しかし、筋肉が弱っていたり、疲労が溜まっていたりすると支えるべき筋肉がうまく働きません。
背骨や骨盤という支柱を支えることができなくなり、瞬間的に関節がずれようとしてしまうのです。
ぎっくり腰のそんな感覚が「抜ける感じ」と表現されるのです。
例にも挙げたように、実は「重いものを抱えるということ以外で起こる」ことが多いのが特徴です。
ぎっくり腰で抜ける感じなら、いろんなものに頼る!
腰が抜ける感じのぎっくり腰は、一度なると周りの筋肉が防御的に固めようとする反応が強くなり、動きにくくなることが良くあります。
中腰や立ち上がりなど、何気ない動作も「どうやって立ち上がろうか」などとしばらく考えるようになります。
これも書いたように、筋肉が働くべきタイミングでうまく働かないのが原因です。
一度抜けそうになると、逆に動きにくくなるのも、筋肉が働くべきでない場面でもガチガチに固めようとするからです。
では、どうすれば良いのでしょうか?
ぎっくり腰で抜けるような感じがする時は、基本的には「何かに頼る」が一番です。
例えば、手で何かを持ちながら立ち上がる(机に手をつく、壁に手をついて体を支える)などです。
自然とそのような動作をしている方が多いかも知れませんね。
さらにおすすめなのが、サポーター(コルセット)です。
市販のバンド上のものでも構いません。
腰骨付近に軽く圧迫が加わるように巻いてあげるだけで、とても安定感が出てきます。
(それだけで痛みがなくなるわけではなく、動きやすくなるということですが)
サポーターは、筋肉の働きを補助してくれるものです。
ぎっくり腰で腰が抜ける感じになる場合、筋肉が上手く支えられなくなるため、それを補助してあげることが大切です。
たまに、筋肉が落ちるのでは?という方がいますが、逆に筋肉の収縮する感覚がつかみやすくなるため落ちることはあまりないです。(筋トレはいずれ必要ですが)
もちろん、はじめからぎっくり腰にならないことが重要ですので、上に書いたことは予防にも大切です。
中腰を取るときは、
- ちょっと壁に手をついておく
- くしゃみをするときにもちょっと壁に手をついてする
- 仕事で中腰をくり返す
- 長時間の運転がある
などの時にはサポーターをあらかじめつけておく、という予防にも使えます。
やはり、ぎっくり腰は予防が大切ですね。
日ごろからの運動もやはり大切です。普段から積極的に筋力強化を行っていきましょう。