ぎっくり腰と寒気が同時に起きたらどうする?
ぎっくり腰と寒気が同時に起きるというケースがありますが、なぜなのでしょうか?
まず、ぎっくり腰(急性腰痛)は、そのあまりの激痛のため、そのショックによって寒気を感じるということがあります。
その場合の対処法としては、とにかく安静にするということが一番です。
寒気がすると言っても、その原因はぎっくり腰ですから、激痛が収まると次第に寒気も収まって来るでしょう。
しかし、ぎっくり腰と寒気が長く続くという場合は、内臓の疾患を疑った方が良いかも知れません。
ここでは、そんなぎっくり腰と寒気が続く場合の原因や対処法についてご説明します。
ぎっくり腰で寒気がある場合の内臓疾患は?
ぎっくり腰で寒気がする場合、考えられる内臓疾患には、どんなものがあるのでしょうか?
最も有名なのは、腎盂腎炎(じんうじんえん)ですね。
腎盂腎炎の症状として、脇腹のまわりや腰部の痛み、寒気、倦怠感や高熱、排尿時の痛みがあげられます。
ですから、ぎっくり腰で寒気がする症状が続く場合、まずは腎盂腎炎を疑った方が良いでしょう。
腎盂腎炎は、主に細菌感染によって起こります。
細菌が膀胱(ぼうこう)から尿管を上っていき、腎臓へと上行していくというもので、上行感染と呼ばれます。
放置してしまうと慢性化してしまい、完治が遅れてしまう可能性があります。
そのため、はやめに医療機関へ相談することをおススメします。
腎盂腎炎は、早期であれば、通院で済むため入院の必要はありませんので、そういう意味でも早期が良いのです。
また、風邪やインフルエンザ等でも、ぎっくり腰と寒気は起きる可能性があります。
いずれにしても、ぎっくり腰と寒気が長く続く場合は、医療機関へ相談する事を検討すべきでしょう。
ぎっくり腰と寒気が長く続く場合の対策は?
ぎっくり腰と寒気が長く続いている場合は、内臓の疾患や感染症の可能性が高いです。
ですから、対策として、まずは医療機関へ相談するというのは前述した通りです。
ぎっくり腰と寒気で最も多い疾患は腎盂腎炎ですが、早期であれば通院で済み、自宅療養となります。
その際の注意点を一つ書いておきます。
自宅療養の場合、高熱によって脱水状態になることがあります。
そのため、腎機能が低下して、さらなる細菌の繁殖をすることがありますから、それを避けることを意識しましょう。
要するに、こまめな水分補強を怠らないように注意する必要があるということです。
また、腎機能低下や脱水状態だと、腎臓の血流量が大幅に減少します。
さらなる症状の悪化につながるため、水分補給後は、温かい格好をし、横になると良いでしょう。
逆に、寝ている状態なら、腎臓の血流量は増加しますから、そのことで腎臓の機能回復が望めます。
また、ぎっくり腰と寒気の場合、知らず知らずの内に熱発している場合が多いです。
上記でも話したとおり、注意すべきは脱水です。
熱を発している場合は食欲が低下する事もあり、水分摂取できる機会を減らす事となります。
自覚がなくても、身体は脱水状態に陥っている場合もありますから、とにかく水分補給は欠かさないよう意識しましょう。