ぎっくり腰の応急処置は?対処の仕方で大きく変わります!
ぎっくり腰の応急処置とは、何をすれば良いのでしょうか?
ぎっくり腰って、急に発症するものがほとんどですよね。
いつ発症するかが分からないため、適切な応急処置をすぐに取ることは非常に大切です。
もちろん、対処次第で治るスピードも変わりますよ。
また、適切な応急処置を施すことで、ぎっくり腰の再発予防にもつながります。
今回は、このような「ぎっくり腰」に対する、代表的な応急処置や対処法について書いていきます。
ぎっくり腰の応急処置は、安静にして「温めない」こと?
ぎっくり腰の場合、まず最も代表的な応急処置は、安静にすること。
そして「腰を温めない」ことです。
ぎっくり腰は、冷やすべきとか温めるべきとかいろいろなことを周りから聞きますよね?
実は、ぎっくり腰は温めるとその時は楽になったように感じたりします。
ところが、しばらくすると痛みが増してしまうことがよくあるのです。
ですから、最初、ぎっくり腰は冷やした方良いと覚えておきましょう。
医学的にはっきりとしたデータは出ていないようです。
しかし、私の施術経験から見ても、ぎっくり腰のような急性腰痛については、冷やした方が良い傾向にあります。
それともう一つ、応急処置として知っておくと良いことがあります。
それは「いかに楽な姿勢を見つけるか?」ということです。
もちろん、寝ているほうが楽であることが多いのですが、現実的には寝てばかりもいられませんよね?
だから、座ってる姿勢で楽な位置、ちょっとした動きで楽な方法をいかに見つけられるかが大切です。
代表的なものとしては、骨盤を立てること。
そして、お尻の後ろ半分にバスタオルをいれて骨盤が後ろに倒れないようにすると楽であるケースが多いです。
さらに、大きなクッションなどを、体の前で抱えるようにすると良いです。
上半身の重さを支えることができるので、楽である場合が多いわけですね。
腰を支えるという意味でば、サポーターを巻くことも対処としては良いと思います。
もちろん、サポーターで痛みが取れるわけではありません。
ところが、腰が安定するため、痛いながらも動きやすくなるケースが多いのです。
要するに、ぎっくり腰全般に対して有効な応急処置は以下の3つです。
- 温めない(冷やす)
- 楽な姿勢を見つける
- サポーターを試す
薬については、消炎鎮痛剤は有効となります。
しかし、人によって使えない場合があるので、まずは専門家に相談することが大切です。
ぎっくり腰の応急処置を、さらに掘り下げたら?
ぎっくり腰の症状は多彩であり、応急処置にも工夫が必要になります。
それでは、前述した代表的な応急処置について、もう少し掘り下げてお話します。
ぎっくり腰の応急処置でまずは温めない、冷やすほうがよいと書きましたね。
つまり、基本的には腰の捻挫(ねんざ)としての対応を行うと考えれば良いです。
一つ対処法をお教えします。
ビニール袋に氷を入れて20分程度患部を冷やす、というのを2~3日繰り返すとよいでしょう。
もちろん痛みが強くなるなら止めてよいのですが、逆に、効いたように感じなくても続けてみるとよいです。
私のまわりでは、いつの間にか「あれ?」という感じで痛みがやわらいでいく方が多いですよ。
また、ぎっくり腰の中で、骨盤の後ろ部分がかなり限局して痛いような場合は、骨盤の関節の捻挫を疑います。
このような場合は、サポーターが効果的です。
サポーターがなければ、パンツなどのベルトを少しきつめに巻く、というだけでも動きやすくなりますよ。
さらに、寝る時には横向きになり、足の間に大きめのクッションや枕を挟む、さらにできれば大きめのクッションなどを抱っこするなどが対策として有効です。
抱き枕も同じく有効です。
しかし、ぎっくり腰で足の症状も現れてる場合には、特に注意が必要です。
原則的には、すぐに専門家に相談するのが一番です。
足にも症状が降りてきている場合、神経の影響が考えられます。
だから、状態によっては手術が必要な場合もあるので注意してください。
取り急ぎの応急処置としては、先ほども書いたように「冷やす」のが良い選択です。
その場合、できるだけ「腰椎」の曲げ伸ばしは避けたいので、サポーターなどでがちがちに固めた方が良いでしょう。
もしかすると、極端な話に聞こえるかもしれません。
しかし、杖などを使って動くようにすることも、腰への負担を軽減するひとつの方法なのです。
スーパーのカートなどのような体重を支えられるものを使って移動する人もいるくらいです。
ぎっくり腰の応急処置はいろいろあります。
試してみるのは良いのですが、まずは原因をしっかりと把握することが重要です。
無理をせず積極的に専門家に相談してみてください!